俺らが紫耀を守るから42

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マネさんside

看「では神宮寺さんどうぞー」

神「はい」



待合スペースで待ち、名前を呼ばれた人から中に入っていく。


順番的には永瀬、神宮寺、岩橋、高橋、平野。



平野を最後にしてもらったものの、、



看「岩橋さん…平(ビクッ)…どうぞー」

マ「平野じゃないよ。大丈夫大丈夫」



みんなの名前が呼ばれるたびに平野が過敏に反応しちゃってて、ずっとビクビクしてる。

顔も強張ってるし。

びくつく度に背中をさすって落ち着かせてるわけだけど。



高「しょお、大丈夫？」

平「……だぃじょうぶだよ…」

高「……苦笑」

マ「…はは…」



棒読みで無表情…笑



看「では高橋さん…平(ビクッ)…どうぞー」

高「はーい。呼ばれちゃった。行ってくるね」

平(コク)

マ「頑張って」



高橋は心配そうに平野を振り返りながら診察室に入っていった。



永「あっという間でしたわ」

マ「早かったね」

神「思ってたよりあっという間だよね」



検査を済ませた永瀬たちもベンチに戻ってきた。



マ「…大丈夫そう？」

永「…いや…それが……鼻でした」

マ「えっ、まじで？」

永「……まじっす…」



隣の永瀬にコソッと聞いてみたら、まさかの恐れていた鼻から綿棒を入れての検査だそう。

平野が苦手なやつじゃん。



看「では平野さんどうぞー」

平(ビクゥッ！！)

マ「大丈夫だから。みんなすぐ終わってるでしょ？だからすぐ終わるよ」

平「……こわい」



やっぱ怖いよなぁ。



マ「じゃあ俺一緒に行くよ」

平「え？ほんと？」

永「あっ、じゃあ俺行きますよ」

マ「ううん、大丈夫。みんなは休んでて」

永「…でも、、じゃあ頼みます」

マ「おう、平野行くよ」

平「…うん」



ゆっくりと立ち上がらせ、診察室へと向かった。


一緒に入ることにしたのは、平野がまた騒ぎ出すかもって不安もあったけど、俺がただ単に心配だったから。

誰かがいた方が一人よりはいいだろう。



高「しょお頑張れ！」

平「…(コク)」



高橋も出てくる時に平野に声をかけてた。



医「お待たせしました。では少し上を向いていただけますか？」

平「…え、、上？…なんで？」

マ「平野、向ける？」

平「…マネさんっ…」

マ「俺がついてるから。手握ってな？」


ぎゅっ


平野に手を握らせて、恐る恐る上を向いてくれた。



医「すぐ終わりますからねー。行きまーす」

平「え？…えっ…ッ…！……んっ…んんーーー！！」



のけぞる平野の体をとにかく押さえた。

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