No.109 ページ19
「まさか、私が自分で引き金を引いて、そして自分自身であの二人の秘密を知ってもっともっと知りたいと思ってあなたに会いに来た。だけど、この全ての元凶は私だったのね」
「いや違う。あれは君じゃない」
赤井秀一はハッキリと言い切り私を必死に宥めようとするけれど、私のこの気持ちは1�个眛阿海Δ箸呂靴覆ぁ�
「私が元凶に決まってるじゃない。私がこの世に存在しなければあの二人はきっとバレずに済んだのよ。何なら私を利用して組織に私を渡せば殺されずに済んだの。限りある命を失わないでよかったのに」
哀しみとよく分からない複雑な気持ちを含めた涙は頬を伝って湧き出るように流れていく。
「おい。もう止めろ」
「私さえいなければ今頃はあんな組織なんてとっくに潰れてたかもしれない。この十年間、あの組織によって犠牲になった人間ももっと減ってたはずよだけど私がこの世に居るせいで……」
「俺がさっき言っただろ？自分自身の存在を後悔するなと」
強めの説得させるような低い声と緑色の瞳をこちらに向けて私に言い放つ。
「こんな事聞いて、この事を聞いて自己の存在を後悔しない人がいる？今この世に居る自分の存在が自分自信を苦しめてるのよ？こんなにひどい仕打ちはないわ……」
有る限りの力を振り絞り顔の筋肉を動かし微笑を浮かべて赤井秀一を見る。
「でも、あの二人の、両親の事を教えてくれて本当にありがとう」
リビングのソファーから立ち上がった。
「おい、帰るのか？」
「ええ……もう夜遅いわ……」
頬から流れ落ちる涙を必死に濡れている手と制服の袖口で拭き止めるが次から次へと流れ落ちてくる。
「いや、時間じゃない。その今の状態で帰れるのかと聞いてるんだ」
「ええ、大丈夫よ。あの二人の遺伝子をしっかり受け継いでいるんだから。私はそこまでか弱い少女じゃないはずよ」
赤井秀一は何も言えずただソファーに座ってジッと私の方を見ていた。逸早く一人になりたくて早足で工藤邸の廊下を突き進み玄関の扉を勢いよく開けて外に出た。今日の夜風はいつもよりさらに冷たく私の髪を靡かせ、共に湧き出てくる哀しみの涙までもを横へと吹き流した。
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chiharu(プロフ) - Aliceさん» 見逃していました(汗)修正しておきます。ありがとうございます( ´ ▽ ` )ﾉ (2017年5月7日 13時) (
レス) id: a4bdbc390b (このIDを非表示/違反報告)
Alice(プロフ) - 敬語を使う方がが←誤字です (2017年5月7日 3時) (レス) id: 1a1e66043f (このIDを非表示/違反報告)
chiharu(プロフ) - NANAさん» NANAさん初めまして！ありがとうございます。ドキドキしてもらえて嬉しいです♪これからもがんばりますのでよろしくお願いします。 (2017年3月14日 20時) (レス) id: 0fc392f71f (このIDを非表示/違反報告)
NANA - ドキドキしながら読めてとても面白かったです！続き読めることを楽しみにしています♪ (2017年3月13日 14時) (レス) id: 6ca7b4b0b3 (このIDを非表示/違反報告)
chiharu(プロフ) - みゅーさん» みゅーさん初めまして( ´ ▽ ` )ﾉお話を読んで下さってありがとうございます！最高だなんて…本当に幸せです♪嬉しいお言葉ばかりで…（涙）これからも更新頑張りますのでよろしくお願いします: ) (2017年2月26日 23時) (レス) id: be2730d495 (このIDを非表示/違反報告)
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