Black and White 3 【名探偵コナン】

No.102 ページ12

朝食食べた後、久しぶりに帝丹高校の制服を着て学校へと向かった。いつもの道を歩き、雲ひとつない青空が広がり明るい太陽が照りつけてくる。寒い北風が吹いているため気温はちょうどいいくらい。空を見上げたら鳥たちが楽しそうに飛んでいた。



「愛ちゃん」
後ろから話しかけられ振りむいたら弾けるような笑顔を咲かせた蘭ちゃんがいた。
「久しぶり！」
この最近は組織と公安、どちらも色々と忙しくて長い間学校へ顔を出せていなかった。一応体調不良という事に課長がしていてくれたみたいだったけれど。蘭ちゃんの咲くような笑顔が少しだけ収まったかと思えば、
「愛ちゃんはさ、好きな子とかそういうのいないの？」
予想外の話題で私は驚きを隠せなかった。
「一人くらいいるでしょ？」
「残念だけど私はいないわ。そういう蘭ちゃんは工藤くんなんでしょう？」
「えっ、どうして？」
「だって前に園子ちゃんが工藤君のこと『旦那』って呼んでたからてっきりそういう中なのかと思ってたけど」
「ち、違うよ！あいつは……」
「あいつは？」
同居してるのがコナン君……工藤新一だと知ったら大変な事になるわね……そう考えるとなかなか面白い。
「ただの幼馴染よ」
「へぇ……」
意味深に呟いた私の言葉に蘭ちゃんは戸惑いの表情を浮かべていた。

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