Hiレベルな女。

姫の戯れ ページ19

A



今日はなあくんがうちにお茶しに来ていた。

「今日はねえ、スペシャルゲストを呼んでるんだ」

楽しみにしててね、なんてかわいく笑うなあくん。

かわいいなあ。

なんてほんわかしてるときにピンポーンとチャイムが鳴る。

スペシャルゲストさんとやらか！

「はーい！」

ドアを開けるとそこには…

「Aちゃんおひさ〜！」

なんとなんと！今をときめくなにわ男子の大西流星くんが！

「りゅちぇ！」

「りゅちぇ〜！」

「なあくん！」

はぐしてる二人を横目にお茶を淹れた。

「んー！いい香りだ！」

なんて二人でにこにこしてるのが微笑ましくてこっちも笑顔になってしまう。

いろんなメイクの話や流行りの飲み物、曲の話などたくさん盛り上がった姫枠トーク。

「なあなあ、Aちゃんは好きな人とかおらんの？？」

「ええ？！」

「女子トークといえば恋バナやろ！」

女子(？)トークといえば恋バナなのか…

「瑞稀くんあたりは？」

「ああ、いつも一緒におるよな。同期やっけ？」

「同期だねえ。」

「好きなの？」

瑞稀のことが、好きかと言われると…

「わかんない。」

「え〜？」

「きゅんってなることはあるけど…」

最近ふえた瑞稀へのきゅん。

見て見ぬふりをしていたのだ。

「けど？」

「瑞稀はアイドルとして必死でデビューに向けて一生懸命走ってるのに私なんか迷惑だよ」

しかもなによりも頭に浮かぶのは元彼のこと。

あんな思い、もうしたくない。

そう言葉にすると見て見ぬふりするのが大事だなって改めて思った。

「ねえA？」

なあくんが優しい顔で覗き込む。

「押し殺さなくていいの。元彼さんのことが頭に残って仕方ないんだよね、わかるよ」

「うん」

「俺が誓うよ。瑞稀くんはAのことぜーったい！幸せにしてくれる。」

「俺も。瑞稀くんが悪い人にはまったく見えないもん。」

「それはAが一番知ってるんじゃない？」

「迷惑にならない？」

「だいじょぶだよ！」

「応援してるで！」

私は新しい一歩を踏み出すんだ。




お熱のときの話を辻褄を合わせるため変えました！見ていただければ！
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