luv (ページ6)

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だいじょうぶページ6

A

瑞稀とゆっくりまったりソファでしていると、肩にぽすんと頭を預けてくる。

「ん？どしたの？」

「んー、」

私を膝の上に乗っけて、抱きしめる。

ノーセットの髪を撫でると私の肩に頭をぐりぐり擦り付ける。

「俺、もう、わかんない」

震えた声で言うから、聞き出せない。

君は何を悩んでるの？

「A、だいすき、だいすき。どこにも行かないで」

それは、約束できないの。

でも、大切な貴方のためにひとつ大きな嘘をついた。

「だいじょうぶ。だいじょうぶだよ」

貴方が何に怯えてるのか、何かを勘づいていること、全てわかってしまった。

「ほんと、？ほんとに？」

大きな瞳からぽろぽろ溢れる涙を拭う資格は私にはない。

「ほんと」

嘘を重ねた。

「おれね、こわい。A、ご飯食べなくなって、痩せてって。」

「うん、」

「このまま消えちゃうのかなって。」

「消えないよ」

瑞稀に心配かけちゃだめだ。

「何か、おれに隠してることない？」

「ないよ」

また即答で嘘を吐く。

「わかった。信じる」

ここで言えたらどんなに楽で苦しくなるんだろう。

肩で寝息をたてる彼は最近寝不足だったんだなって思わせる。

もう、心配かけられないから。