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『がちゃっ』
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突然玄関の扉が開く
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もちろん、合鍵もってるのなんてタクヤくらいしかいなくて
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足早にリビングにくると私をぎゅっと抱きしめる
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車でここまで来たはずのタクヤ
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駐車場から ここまで傘をささずに来たのだろう、柔らかな髪が濡れている
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｢ごめん｣
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それだけ言ったタクヤ。
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私にはそれだけで十分だった
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｢…うんっ｣
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濡れて家に帰ってから、ずっとタクヤのことを考えて、寂しくなって、好きだなって思って…
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そんな時間を過ごしていたから、もう、タクヤに今抱きしめられているのが嬉しかった
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｢大丈夫？雷｣
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そう囁く彼。
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｢タクヤこそ、｣
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大きな音が苦手なのは彼も一緒だった
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｢その…さっきはごめん｣
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1回目のごめんは、こんな嵐の中1人にしたことへのごめん、なんだろう。
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今のごめんは、喧嘩した事への謝罪だった
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｢ちゃんと話聞いてよね…｣
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タクヤの髪を触りながら、文句を言う
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｢ちゃんと聞くから｣
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そういって、彼は体を話して私の目を見た
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｢転勤、既に断ってるよ｣
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｢…え？｣
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元からおっきい彼の目がもっと大きな丸になる
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｢だから、断ってたの。｣
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｢もぉ、なんだよ〜〜〜｣
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この瞬間の彼はとても、幼く感じた
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｢無意味な喧嘩しちゃったね、タクヤのせいだからね｣
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なんて、言ってみる、もちろん冗談
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｢ごめんごめん、ちゃんと話聞くようにするから｣
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｢、、、離れたくなかったから…｣
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そう彼は弱々しく言った
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｢それは私もだから｣
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すこししゅんとしてしまった彼を抱きしめながら言う
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｢安心した．．．｣
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タクヤは私を抱きしめながらそう言った
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END
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終わり方、雑オブ雑でごめんなさい…泣
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ちはなぶる(プロフ) - ぽむちゃんさん» こちらこそ！教えてもらわなかったら気づかなかったです泣。素敵な作品かけるように頑張ります〜、待っててください！ (2019年6月30日 14時) (
レス) id: 25c2c2a0cb (このIDを非表示/違反報告)
ぽむちゃん(プロフ) - ちはなぶるさん» なるほど！！教えてくださりありがとうございます！これからも作品楽しみに待ってます！ (2019年6月30日 14時) (レス) id: eb113187ed (このIDを非表示/違反報告)
ちはなぶる(プロフ) - ぽむちゃんさん» ぽむちゃんさん、はじめまして！今私もびっくりしているところです…。笑 Secretでお話出てたんですが、いつの間にか翻訳されて秘密になってました！笑 直しておきます…。すみません泣 (2019年6月30日 11時) (レス) id: 25c2c2a0cb (このIDを非表示/違反報告)
ぽむちゃん(プロフ) - 初めまして！とても好きなお話ばかりで感動してます…！（？）霖雨のお話にあったsecretとはどこにあるものですか！？ (2019年6月30日 8時) (レス) id: eb113187ed (このIDを非表示/違反報告)
mami100810(プロフ) - ちはなぶるさん» 採用していただきありがとうございます！楽しみに待ってますね！ (2019年6月13日 9時) (レス) id: 80e4a31d29 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちはなぶる | 作成日時：2019年6月9日 1時
