新たな道40 ページ40
Aを車から降ろし抱き上げる
ぎゅっとオレの胸へ縋りつくA…
先程のAの取り乱しよう
開けては行けないAの“パンドラの箱”を
開けてしまったような気がする…
けれど…
ずっと胸の底に沈めていても
きっと何かの時に顔を出す
そうしてまた、Aは
『海の底で眠りたい』
と、、言うのだろう…
まあ…させるワケねぇがな
最近、光を見ながらふと表情を消し
“無”になる時があった
自分の体調の悪さに
考えをやっているのかと思っていた…
Aが『夢見が悪い』、、
などと言わなければ、また、、
Aの精神《こころ》を見落としていただろう…
ソレを想像しただけで薄ら寒くなる
家に入ると待ちかねたかのように
母が声をかけてくれる…
「おかえり！どうだっ、、、A、ちゃん…？
「ただいま…かーちゃん、、もうしばらく…
光、頼めるか？」
オレが“光”の名を出せばビクリと肩を震わせるA
ぎゅっとまたオレに縋りつく…
「ん？なに？A」
何か呟く
「ん？
「…う…うの、、あたし、は…違う…あたしは、
光を…捨てない…違う、の…捨てない…」
ただただ…
『違う』と『捨てない』を繰り返すA…
こんなにも、、、
こんなにもオマエの《こころ》は
ずっと悲鳴を上げ続けていたんだな…
一度Aに
『オマエのかーちゃんは
オマエを捨てたわけじゃねぇ』
と、言ったことがあるが、、
その言葉…今は自信がねぇわ、、
オマエの《こころ》のキズが深すぎて
軽々しくそんなコト言えねぇ…
「…ちょっと、な…しばらく…部屋に籠る、わ
「Aちゃん…
「悪ぃ、、オッサンも後で帰って来ると思う…
「…わかったわ、、ちゃんと…見てあげて
「言われなくても、、」
踵を返し部屋へと足早に向かう…
その二人の後ろ姿を心配気に見守る春江…
「…Aちゃん、、
「ハルエ…Aは、、
「そう…ね、、何か…あったのね、、体、じゃなく
「心の方？
「ええ…そうだと思うわ、、崩れると、脆いから…
「だい…じょうぶ？専門の先生…
「ありがとう、アン、でも大丈夫よ…きっと、、
征司郎がAちゃんとちゃんと向き合っているから
…今Aちゃんが唯一安心できる場所は
征司郎なんでしょうから…
「…そう、、そうね…、、あの二人…
とても…羨ましいわ、、」
アンの言葉に微笑む春江
「Aちゃんは征司郎に任せば大丈夫
お茶にしましょう…アン」
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ちい(プロフ) - お話移行します！またよろしくお願いします！ (2018年11月17日 1時) (
レス) id: 07fcf4fbe0 (このIDを非表示/違反報告)
ちい(プロフ) - みことさま！ありがとうございます！黒猫ちゃんは渡海先生いるから、きっと大丈夫！ (2018年11月15日 6時) (レス) id: 07fcf4fbe0 (このIDを非表示/違反報告)
みこと(プロフ) - 黒猫ちゃん、大丈夫だよ！渡海先生がそばにいるからね！がんばって！ (2018年11月15日 0時) (レス) id: d2c733839c (このIDを非表示/違反報告)
ちい(プロフ) - ゆりさま！ありがとうございます！渡海先生…頑張ります！ (2018年11月14日 21時) (レス) id: 07fcf4fbe0 (このIDを非表示/違反報告)
ゆり - 渡海先生頑張れ！黒猫ちゃん救って！ (2018年11月14日 16時) (レス) id: badad58bc8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：千華 | 作成日時：2018年10月3日 21時
