新たな道15 ページ15
「正直…もっと…な、
オマエがパニクるかと思ってた…」
征司郎が車椅子を押しながら言う
「え？…そうなの？
だからやたらと“ちっこい”を連発してたんだね」
ふふっと笑う…
「…小さい赤ちゃん、、
見慣れてるって訳でもないけど…やっぱ仕事柄
接する機会もあるし、想像はしてた…
だから、ね…想像通りだった、でも、ね
光、元気だから、ちょっと安心した…」
ホント…安心した、、
元気に手足をバタつかせてたから…
「そうか…まあ、病院でも見てたか、、
イヤ、な…オレ、毎日見に行ってただろ？
「うん…ありがと
「ああ…それはいいんだ、オレの子供なんだしな
あの保育器の部屋で、な、小さいからって…
拒絶する親を何人も見たんだ…
「せー…
「Aが拒絶するなんて思ってなかった…
オマエはどっちかって言うと…
自分を責めそうだったから、、
そっちが心配だったんだ…」
ああ…そういうことか…
「…それ、は…まだ…先、かな…
「A…
「今は…目も耳も…まだどうかわかんない…
内臓は？肺は？…心臓、、だって…」
ちゃんと自然に生まれてくるなら
心臓も肺も内臓も形成されていただろう…
あたしは、最初から最後まで流産の危機だった
「光が成長するにつれ、何か体に問題が出てくれば
自分を責めるだろうなって
「あんな、A」
ちょうど部屋につき
征司郎があたしを抱き上げてベッドへと運ぶ
そのまま…あたしを抱き抱えたまま
せーしろーがあたしを膝の上に乗せる…
「十月十日で腹の中に居て生まれても…
重い先天性の病にかかることもある
オレらんとこの心外にも、、生まれてから何度も
オペを繰り返してる子供も見てきた、だろ？
今は確かに光の体は、、
まだどんな状態かはわかんねぇ…
けどな…オマエが責任感じるコトなんて
何一つねぇよ、むしろ…逆」
「ぎゃ…く…？」
「ああ…自分の命を危険に晒しながら、
光を腹で育んで…産んだんだ、、
出血も多くて、、もう、な…ホント…
オマエのオペは…カンベンだわ…
オレが…もたねぇわ…
「せーしろー…
「オマエが責任感じることなんてねぇよ、
何度でも言ってやる…オマエのせいで、なんてこと
この先、絶対ねぇ…A覚えとけ、な」
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ちい(プロフ) - お話移行します！またよろしくお願いします！ (2018年11月17日 1時) (
レス) id: 07fcf4fbe0 (このIDを非表示/違反報告)
ちい(プロフ) - みことさま！ありがとうございます！黒猫ちゃんは渡海先生いるから、きっと大丈夫！ (2018年11月15日 6時) (レス) id: 07fcf4fbe0 (このIDを非表示/違反報告)
みこと(プロフ) - 黒猫ちゃん、大丈夫だよ！渡海先生がそばにいるからね！がんばって！ (2018年11月15日 0時) (レス) id: d2c733839c (このIDを非表示/違反報告)
ちい(プロフ) - ゆりさま！ありがとうございます！渡海先生…頑張ります！ (2018年11月14日 21時) (レス) id: 07fcf4fbe0 (このIDを非表示/違反報告)
ゆり - 渡海先生頑張れ！黒猫ちゃん救って！ (2018年11月14日 16時) (レス) id: badad58bc8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：千華 | 作成日時：2018年10月3日 21時
