新たな道 ページ1
Aと腹の子…“光”がなんとか
日々を過ごして8ヶ月に入った
けれど…
Aの体が弱く、ずっと悪阻も治まらないままで…
体重も増えず順調とは言い難かった
「結局…ホントにベッドから出られない、、
お家も…見たかったんだけど、なあ…」
あの銀行の頭取に借りている家は
Aは一度も見ていない
イヤ…入院してから一度も外出できなかった
頭取の嫁はその間退院し、今は元気に過ごしている
一週間に1、2度Aの顔を見に来てくれ
励ましてくれる
彼ら夫婦は子供に恵まれなかったが
養子を引き取り3人育てたそうで…
『今、みんな世界中あっちコッチにいるから
オペのことも言わなかったの…
それにね、
うちの旦那さまと、随分向き合ってこなかったから
生きるってことがどうでもよかったのよ
…ホントにね、このまま死なせてって思ってたの
けど…今は“ひかる”が楽しみで仕方ないわ！
Aもベビーもあたしには一筋の光だったのよ』
そんな風に言われれば、、
照れ臭いやら、うれしいやら…
「誰にでも光を照らしてあげてね…“光”」
お腹をさすりながら言うけれど…
まだ小さくて…
心配になる、、
「…ちゃんと育ってくれてる、、？
あたしのお腹…大丈夫、かな…
「オマエがそんな心配すりゃあ…光はどうすんだ
A、オマエの不安が子供に移んだよ
いいから…ちゃんと寝とけ、んとに…よ
直ぐに動こうとするから…目、離せねぇわ」
笑いながら征司郎が言う
「ん…そ、だね…
あたしの主治医さん
ずっとあたしにかかりっきりだったしね…
「当たり前、A大丈夫だ…
心配すんな、な」
うんと頷いて目を閉じる
征司郎が頭を撫で頬にキスをする…
呼吸が規則正しくなったのを見計らい
そっと病室を出る
やはり…
かーちゃんに来てもらおうか、、
頭取の嫁はやはり他人でオレもAも気を使う
Aの状況はすこぶる悪い…
女手が必要になるだろう…
春江がここまで…カナダまで来るかどうか、、
さて…
かーちゃんの説得しにかかるかな…
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ちい(プロフ) - お話移行します！またよろしくお願いします！ (2018年11月17日 1時) (
レス) id: 07fcf4fbe0 (このIDを非表示/違反報告)
ちい(プロフ) - みことさま！ありがとうございます！黒猫ちゃんは渡海先生いるから、きっと大丈夫！ (2018年11月15日 6時) (レス) id: 07fcf4fbe0 (このIDを非表示/違反報告)
みこと(プロフ) - 黒猫ちゃん、大丈夫だよ！渡海先生がそばにいるからね！がんばって！ (2018年11月15日 0時) (レス) id: d2c733839c (このIDを非表示/違反報告)
ちい(プロフ) - ゆりさま！ありがとうございます！渡海先生…頑張ります！ (2018年11月14日 21時) (レス) id: 07fcf4fbe0 (このIDを非表示/違反報告)
ゆり - 渡海先生頑張れ！黒猫ちゃん救って！ (2018年11月14日 16時) (レス) id: badad58bc8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：千華 | 作成日時：2018年10月3日 21時
