つくばねの ページ7
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あれから、毎日菫ちゃんも筑波くんも部活に来て、練習をした。
そして今日、
六月全国高等学校かるた選手権大会東京都予選。
私は母に買ってもらった着物と袴を着ている。
クイーン戦と同じ着物と袴。
奏母「真島くん、会いたかったぁ〜」
太一「お久しぶりです。大江さんのお母さ、利恵子さん、」
奏母「そう、利恵子よ〜益々いい男になって〜」
奏「花野さん、何突っ立てるんですか。着付けをしますから、早く隣りの部屋へ」
菫「でも私、補欠…」
奏「何言ってるんです。花野さんも瑞沢かるた部。うちの子は全員袴です」
そう言い、かなちゃんと菫ちゃんは隣りの教室に行った。
私は着替え終わっているので椅子に座り、まったりしていた。
誰が相手でも、私は負けない。
自分のために、絶対に負けない。
太一「…A？」
去年、この大会でみんなに誘われなかったら私は、まだかるたをしていなかったと思う。
でもこの大会のおかげで私は今、いる。
もちろんみんなのおかげっていうのが第一で。
太一「A！」
「え？なに？呼んだ？」
太一に呼ばれたことに全然気づけなかった。
肉まんくんが今年の高校選手権大会の説明の紙をもらってきたらしい。
私も太一と肉まんくんと一緒にその紙を見た。
西田「え！今年は東京から二校全国大会に出られる？」
太一「去年の出場校が十校を超えた地区は代表二校」
西田「すげぇラッキー！それ、だいぶ楽じゃん！」
ヒョロ「んふふふふ。代表が一校でも、二校でも、優勝すんのは、北央学園だ」
えっと、誰だっけ？
しばらく会ってなかったから忘れちゃった。
けど、なんかクルクル回りながらやってきた。
「え、誰？でもなんか、筑波くんとちょっと似てる気がする」
太一「謝っとけよ、筑波くんに」
ヒョロ「聞こえてる！聞こえてるよ！君たち！肉まんくん、君も人が良いよね。実力的には優ってるのに、真島に部長させてるなんて。この万年B級のまつげくんに。
君らには内緒にしてるかもしれないけど、こいつ、広島と京都の大会にもこっそり、出場してて、勝ちきれなくてまだB級」
太一「お前もだろうが！広島でも京都でもどこにでもいやがって。A級になれてねぇのはお互い様だ」
ヒョロ「ま、団体戦は別物。優勝すんのは、う…」
「うちだから！」
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作者名：しのぶれど | 作成日時：2016年10月16日 22時
