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菫「あ！雨といえばクイーンが凄かったですよ！びしょびしょで」
「あ！そうだった！詩暢ちゃんにタオル渡してくる！」
私はかばんからタオルを取り、詩暢ちゃんがいそうな所をめがけて走った。
太一「お、おい！」
「すぐ戻る！」
ロビーは全部回ったけど、いなかった。
「どこだろう…、」
村尾「あれ？Aちゃん、どうしたんや？」
ちょうどよく村尾さんに出会った。
「あ、村尾さん！詩暢ちゃんが雨に濡れてたんで、タオルを渡そうと思って、」
村尾「なんて、優しい子なんや。詩暢ちゃんなら、こっちやざ」
「あ、ありがとうございます！」
そのまま村尾さんに案内をしてもらい、私はある部屋へ入った。
するとそこには、詩暢ちゃんと、
「新？！なんでここに？」
新「あ、A！勝ってるんか？！」
「うん、勝ってるけど。なんでここにいるの？！」
河内「新、神崎Aちゃんと知り合いなんか？！」
新「お、おう、知り合いやけど、それがどうしたんや？」
河内「なんでもっと早く言うてくれんかったんや！俺、Aちゃんのファンなんです！握手してください！」
「あ、はい、」
福井と書かれたTシャツを着ている少年とされるがままに握手をした。
詩暢「それよりAちゃんは何しにきたん？」
「あ！そうそう！詩暢ちゃんにタオル渡そうと思って」
はい、と私は詩暢ちゃんにダディベアのタオルを渡した。
詩暢「え？！これって東京限定のやつちゃうの？！」
「そうそう」
詩暢「なんでAちゃんがダディベアの、」
詩暢ちゃんが興奮気味に食いついてくる中、新が詩暢ちゃんの話を遮った。
新「そんなことより、ええんか？A、試合」
「あ！！」
詩暢「Aちゃん、団体戦出てはるん？」
「うん！！すごく楽しいよ！団体戦」
詩暢「、そうなんや。ならええね」
「うん！詩暢ちゃん、良かったら見にきてね。もちろん新も！」
新が何か言いたそうな顔をしたが、私はもう時間なので、その場を後にした。
ロビーにいるみんなの元へ駆け寄る、
なにやら、深刻そうな顔で話し合いをしていた。
西田「次の試合も予選と同じメンバーでいいと思う。机くん抜きのメンバーでいいと思う」
え？
私は思わず足を止めた。
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作者名：しのぶれど | 作成日時：2016年10月16日 22時
