俺のモノ

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浴衣を着て家を出る





『れーおくんっ』



玲於「おお、っ……可愛いじゃん」






玲於くんはよく素っ気ないって言われるけど私にはちゃんと素直に言ってくれる



幼馴染の特権！(笑)






『ありがと、玲於くんもかっこいい』



玲於「……行くぞ」



『うん！
…なんかさぁ、筋肉ついたよね』



玲於「筋トレ頑張ってるからな」



『すごいじゃん』



玲於「あ、今度踊るから見に来いよ」



『行く』








．









玲於「なんか…いつもより混んでるな」



『そうだね、…きゃ、っ』



玲於「ほら、」



『…うん』



玲於「お前昔からぼけーっとしすぎなんだよ」



『玲於くんが歩くの早いんだよ！』







久しぶりに亜嵐以外の人と手繋いだ


でも、玲於くんも亜嵐もかっこよくてモテるから女の子の視線が痛い…






玲於「なに食べる？」



『チョコバナナ』



玲於「それデザート
普通は焼きそばとかフランクとかからだろ」



『じゃあフランクフルト』



玲於「並ぼ」



『玲於くんは？』



玲於「俺？焼きそば」



『買いに行かないの？』



玲於「お前１人にするの恐ろしい」



『恐ろしいって…』







フランクフルトを買って焼きそばに並ぶ





『美味しい…』



玲於「……あー」



『え？』





口を開ける玲於くん





玲於「それ１口……、あー」



『………あーん』



玲於「うんまっ」






最初から１口ちょうだいって言えばいいのに






玲於「焼きそば１つ」



「はいよっ」



玲於「あざっした、…A行くぞ〜」



『うん』



玲於「そっち入って」



『わぁ…空いてる』



玲於「近所に住んでると穴場スポット知れるから便利だよな」



『そうだね(笑)』



玲於「……美味い」



『れおくんっ』



玲於「ん？
そんなキラキラした目で見てもダメ」



『１口ぃ…』



玲於「はいはい、あーん」



『…ん〜美味しい』



玲於「ほんとガキ」



『ガキ！？』



玲於「うん、ガキ」







すると誰かが後ろから手首を掴んで私のフランクフルトにかぶりついた




「うま、っ…」






この手、この匂い、この声…





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