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目が覚めると仮眠室のベッドの上
隣には椅子が置いてあって、玲於くんが座りながら寝ている
『……れおくん』
玲於「…ん…っ、おはよ」
『なんでベッド…』
玲於「俺が運んだ
あーー、めっちゃ重かった」
『重くてすいませんね!!』
玲於「嘘だよ(笑)」
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病室の扉を開けると、お母さんお父さん親戚の人達と談笑するおじいちゃん
『おじいちゃん…っ』
祖父「A…、元気か?」
『当たり前じゃん…』
祖父「ごめんね、心配かけて」
『ううん!大丈夫』
よかった…っ
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しばらくしてお父さんは会社に行き、親戚の人達も帰っていった
残ったのはお母さんと私と大学生の玲於くん
『お母さん、寝てきなよ』
玲於「そうっすよ、俺とAがいるんで」
母「ありがとね」
お母さんはフラフラと病室を出ていった
祖父「頼もしくなったな(笑)」
『まあね!(笑)』
.
───
夕方
祖父「A」
『ん?』
祖父「彼氏は…できたのか?」
『なんで?いないよ(笑)』
祖父「そうか…
もし好きな人ができたら、」
『え?』
祖父「素直になりなさい」
『………』
祖父「お前はいざという時強がる
だから、素直になりなさい」
『…うん、』
祖父「学校をやめた時も、ピアノをやめた時も本当は辛かった
でも大丈夫だよ、って笑ってただろ?」
『………っ、』
祖父「だから自分が素直になれる相手を選びなさい」
『おじいちゃん…っ』
祖父「なに泣いてるんだ(笑)」
おじいちゃんはなんでもお見通し
誰にも言ったことなかったのにちゃんと気付いてくれてた
おじいちゃんの手を握ると力強く握り返してくれた
祖父「大丈夫、ちゃんと見てるから」
『うん、っ』
祖父「もし死 んじゃっても、ちゃんと見守ってるから」
『やだ…っ、死 んじゃやだ、』
玲於「……A」
『……れおく、っ』
玲於くんは私の目線までしゃがんで私の涙を親指で拭った
玲於「A、笑え」
『…え、』
玲於「おじいちゃんは泣いてる顔より笑った顔が好きなはずだ」
祖父「…そうだな(笑)」
『……おじい、ちゃん、っ
…また、来るね!』
祖父「うん、待ってるよ」
私の大好きな笑顔でそう答えてくれた
お母さんが戻ってきて、私と玲於くんは家に帰った
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吉村有紗 - 私このお話大好きですあの昨日Twitterをフォローさせてもらったんですけどまだフォローになってないんですがフォローダメでしょうか? (2021年4月3日 12時) (レス) id: 2b7e036497 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃらん(プロフ) - ゴジラさん» ありがとうございます!インスタはやってないんです( ; ; )Twitterならやってます〜、! (2018年4月1日 17時) (レス) id: 77e465c276 (このIDを非表示/違反報告)
ゴジラ - 読んで独占欲がドキドキだなぁと思いました!インスタやってますか?やってたらつながりたいです!続き楽しみです!! (2018年3月30日 16時) (レス) id: 8f455d5c84 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃらん(プロフ) - 愛菜さん» ありがとうございます!これからもよろしくお願いします(^^) (2018年3月23日 18時) (レス) id: 77e465c276 (このIDを非表示/違反報告)
愛菜(プロフ) - おはようございます、愛菜と申します。白濱さんの独占欲?所有欲?が爆発してますね!!これから二人ともですが気持ち自覚していくのでしょうか??続きが楽しみです↑↑ (2018年3月22日 6時) (レス) id: ac1b2c500f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ちゃらん | 作成日時:2017年7月14日 12時