俺のモノ

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目が覚めると体が怠くて重い


それに若干気持ち悪い



起き上がる気力すらない







とりあえず服を着てぼーっと寝っ転がっていると私をそんなふうにした張本人登場






亜嵐「おはよ、生きてる？」



『誰のせいだと思ってんの』



亜嵐「A」



『は？』



亜嵐「どう？俺のモノって自覚、芽生えた？」



『だから亜嵐のモノじゃ、っ』





お風呂上がりで上裸の亜嵐が私の上に跨ってくる


濡れた髪の水滴が私の顔に落ちる





亜嵐「まだまだ躾が足りないってことか」



『…やめて』





亜嵐の胸を押してふらふらする体でリビングに向かう





亜嵐「おい、Aっ！」





貧血が遅れてやってくる



やば、掴まるとこない



真っ白になってく視界、ふわっとする体で一生懸命立ってると抱き上げられた





『……あらん？』



亜嵐「……っとに、危ねぇ」



『だいじょうぶだよ…』



亜嵐「大丈夫じゃねぇだろ」



『いつもの、ことだし…』





なんだかいつもより優しい亜嵐がソファーに下ろしてくれた


だんだん良くなって視界が元に戻る





亜嵐「お前ちゃんと食べてんの？」



『食べてるよ』



亜嵐「もっと食べろ」



『なんか優しい亜嵐って気持ち悪い』



亜嵐「また気失いたい？(笑)」



『ばか』





嘘、本当はちょっと嬉しかった



男の人に本気で優しくされるの久しぶりだったから





『亜嵐ってさ、優しいね』



亜嵐「なんだよ、気持ちわりぃ」





隣に座ってる亜嵐を見るとバチッと目が合う





『……嬉しかった、よ』





勝手に出てきた言葉



すると、背中に手が回り亜嵐の腕の中に収められる






亜嵐「素直なA、気持ち悪い」



『ひど、(笑)』





ぎゅーって抱きしめる力を強められ、私も亜嵐のことを抱きしめ返す





亜嵐「……A、」



『……ん？』






体を離して亜嵐の目を見つめると

いつもの何倍も優しくて甘いキスをされた






亜嵐「……かわい」



『なに、急に(笑)』






こんな亜嵐初めて見た






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