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先輩に断られたってことは、起きてるであろう万里を呼んで手伝ってもらうしかないか…。イベだって始まってんのに、最悪だ。
そう考えながら歩いてると、案外近かったらしくすぐ寮についた。
「ただいま」
先輩のあとに続いて俺も入る。「おかえりなさいっ！」と談話室から出てきた監督は、俺を見ると固まった。なんで？
「至さん、その方は？」
「会社の同期」
先輩もわからないという顔。何が起きてるんだろ？
「……あ、そういうことか」
監督は1人で納得してるようだし。俺ら置いてけぼりなんだけど。
「何？」
「至さんの会社の同期、私の妹です！一流商社の営業だってことは知ってたんですけど、まさか至さんと同じ企業だとは思いませんでした」
は？監督の妹？初耳なんだけど。俺の頭は混乱してる。よくよく2人を見てみれば思い当たる節もあるけど、すぐにはこの状況を掴めない。
「立花が監督の妹？初耳なんだけど」
「私も今初めて、至さんたちとAが同じ会社だと知りました！」
そんな笑顔で言われてもいきなり過ぎて、ショート寸前だわ。
「とりあえず至さん。Aを私の部屋に」
「あ、うん」
「至だけズルい。俺も行く」
真澄は監督の部屋に反応したらしく、談話室から出てきて着いてきた。何でも口に出せるその若さ、羨ましい。ま、スルーされてるけど。
「A、会社ではどんな感じですか？」
妹のことが気になるのか、部屋までの道で俺に聞いてきた監督。
「仕事ができて、営業成績もいいから頼りになるよ」
心配させてしまうし、立花自体も言われたくないだろうから部長のことは控えとく。
「そうなんですね。良かったです」
監督は周りに花が咲いたかのように、明るい笑顔になった。
「ここ1年、連絡とってなかったんです。もうこのまま連絡もとらず、疎遠になるのかなって思ってました」
ちょっと悲しそうに笑う監督。この感じだと、公演来たのも知らなそうだな。
「こいつ、第二公演からだけど春組公演の千秋楽は全通」
「え、そうなんですか！？何で言ってくれなかったんだろ」
「俺も監督が姉だとは知らなかったけど、よく姉は忙しいから遠くで応援するって言ってた気がする」
それも今の監督と同じように、悲しそうな笑顔で。
「A、優しいんですよ。だから自分より相手を優先しちゃう。もっと姉を頼ってほしいんですけどね」
そう言って、こちらも見ずに先に行く監督。俺も同じこと思ってるなんて言えるわけないよな。
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てら(プロフ) - 自分にも似た様な経験があるので主人公の気持ち痛いほど良くわかります。主人公がまた職場に戻って欲しい気持ち半分、無理しないで欲しい気持ち半分です。この暖かい環境で主人公がまた心から笑える日を楽しみにしています。続き楽しみにしています、頑張ってください！ (2019年10月14日 23時) (
レス) id: dc9ce9c8b0 (このIDを非表示/違反報告)
ginmikoto(プロフ) - 上司に殺意が湧きました。至さんも千景さんもツートップで推しなので恋愛でどちらかを選ぶなんて、私はおそれおおくて出来ませんね笑。でも、更新すっごく楽しみにしてます！頑張ってください！そして至さんの教育係の人に惚れました。笑 (2019年4月4日 0時) (レス) id: 91596e022c (このIDを非表示/違反報告)
椏萌☆紅弥 - これは泣くな。(確信) この話や読んだら寝ようと思っても続きが気になって更新されてる分全部読んじゃいました笑 頑張ってください！ (2018年10月22日 23時) (レス) id: d67f03efe8 (このIDを非表示/違反報告)
夢花（仮垢） - やばい…たるちもチカちょんもイケメソすぎるて。 (2018年7月1日 20時) (レス) id: 1ce7d18474 (このIDを非表示/違反報告)
にゃんこ(プロフ) - 千景さんかっこいい…頑張ってください！！ (2018年6月14日 21時) (レス) id: dc516c7501 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：李人 | 作成日時：2018年5月12日 10時
