4 ページ4
「……な。…花。立花」
「あ、はいっ！」
終わって休んでたら寝てたらしく、名前を呼ばれて驚き立ち上がりながら返事をした。
「…全部終わった。確認して」
呼んだのは茅ヶ崎だろう。そして笑いを堪えようとしてるのは分かるけど、肩震わせてるのやめろ。先輩はクスクス隣で笑ってるから、それよりはまだいいけどさっ！
「………完璧。さすが茅ヶ崎と卯木さん。本当感謝です」
午後の仕事が始まる前に、すべて終わらせることが出来た。あとは何部必要かなんだけど、あの上司何にも言わなかったからやらなくていいかな。まだ外行ってから帰ってきてないし。
「提出してきまーす」
上司のデスクの上に資料をまとめて置く。確認お願いしますとメモを残して。ふと時計を見ると12:45。休憩おわる15分前。この時間になるとぼちぼち皆さん戻ってくる。
「茅ヶ崎、先輩。今日の退勤後、飲み行きませんか？もちろんお礼なので、私の奢りで」
「俺パス。大事な用があるんだ。ついでに立花の奢りだと、尚更かな」
茅ヶ崎に断られた。こいつは飲みに誘っても、あまり来ないやつだ。会社全体のはたまーに来るのに(一次会のみ)、私が誘うとほとんど毎回断られる。あの1、2回が奇跡だったんだと思うけど。
「じゃあ俺は行こうかな。特に大事な用はないし。茅ヶ崎の大事な用の時に部屋にいても邪魔だろうから、ついでに泊めてよ」
先輩もいつもは断るはずなのに、きょうはのってきた。それも泊めてとか、珍しすぎる。まぁ寮効果だと思っておきましょう。
「いいですよ。お礼ですし」
私がそう答えると、茅ヶ崎は驚いた顔をした。何でそんな顔する必要があるのかは、わかんないけど。
「…あー。先輩行くんなら、やっぱ俺も行くわ」
「え、大事な用は？いいの？」
「大丈夫、大丈夫。明日でもどうにかなる」
茅ヶ崎のあの表情は、先輩が行くのが意外だったからなのだろうか。それも明日に大事な用をずらすとか、どんなに先輩と飲みたいんだよ。
「じゃあ、3人で行きましょう！実は行ってみたいと思ってるところがあって…」
「おい、立花！！ちょっと来い」
上司が戻ってきて確認したらしく、外にも漏れるんじゃないかってくらい大きな声で呼ばれた。これは怒られるヤツかな。
「はーい。……行ってきます」
ため息をつきながらも、話を途中でやめ上司の元へ。何にもやらかしてないと思うんだけどな。何かと理由つけて怒ってくる人だから面倒なんだよな。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 689人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
てら(プロフ) - 自分にも似た様な経験があるので主人公の気持ち痛いほど良くわかります。主人公がまた職場に戻って欲しい気持ち半分、無理しないで欲しい気持ち半分です。この暖かい環境で主人公がまた心から笑える日を楽しみにしています。続き楽しみにしています、頑張ってください！ (2019年10月14日 23時) (
レス) id: dc9ce9c8b0 (このIDを非表示/違反報告)
ginmikoto(プロフ) - 上司に殺意が湧きました。至さんも千景さんもツートップで推しなので恋愛でどちらかを選ぶなんて、私はおそれおおくて出来ませんね笑。でも、更新すっごく楽しみにしてます！頑張ってください！そして至さんの教育係の人に惚れました。笑 (2019年4月4日 0時) (レス) id: 91596e022c (このIDを非表示/違反報告)
椏萌☆紅弥 - これは泣くな。(確信) この話や読んだら寝ようと思っても続きが気になって更新されてる分全部読んじゃいました笑 頑張ってください！ (2018年10月22日 23時) (レス) id: d67f03efe8 (このIDを非表示/違反報告)
夢花（仮垢） - やばい…たるちもチカちょんもイケメソすぎるて。 (2018年7月1日 20時) (レス) id: 1ce7d18474 (このIDを非表示/違反報告)
にゃんこ(プロフ) - 千景さんかっこいい…頑張ってください！！ (2018年6月14日 21時) (レス) id: dc516c7501 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：李人 | 作成日時：2018年5月12日 10時
