#3 ページ11
少し前のわたしならほんのちょっとだけ揺れていたかもしれないなんて考えを心の奥底に押しのけ、下からまっすぐその目を見る。
『わたしはマイキー以外の下につく気はない。』
マイキーだから、わたしはこの命を預けている。
『わたしの総長は、生涯マイキーひとりだけ。』
マイキーより格好良い総長なんてこの世にいる訳ない。
絶対に。
「そんなに無敵のマイキーがいいのか？ただのチビだろ。」
視線が鋭くなるのが自分でも分かる。
『マイキーのこと悪く言うなら、例えアンタが黒龍の総長で八戒と柚葉のお兄ちゃんでも容赦しない。売られた喧嘩は買う主義だけど？』
「今、和平したばっかだよなぁ？」
『関係ないね。』
自分のことを悪く言われるのはある程度我慢出来るけど、
マイキーのことを悪く言われるのは我慢ならない。
「…」
『…』
「いい殺気だ。」
あの嫌な笑顔でこちらを見た大寿君が続ける。
「気が変わったらいつでも来い。大歓迎だ。」
誰が行くか。
そう大寿君を一瞥して出口へ向かう。
部屋を出るとき先程の幹部の人と目が合った。
「…」
『…』
「…イヌピー？」
「A、行くぞ。」
三ツ谷に促され部屋を出る。
うーん…知ってるような気がするんだけど、
誰だったっけ？
考えても結局答えは出なかった。
――
三ツ谷の後に続いてマンションを降りる。
わたしはその背中に声を掛けた。
『ごめん、三ツ谷。三ツ谷止められたのに、わたし割って入っちゃって…余計な事した。』
大寿君が殴りかかって来たあの時、
三ツ谷も動いていたのを分かってたのに止まることが出来なかった。
「いや、全然。場違いな事思ってたよ。」
『…場違いな事？』
「Aに守ってもらうってこんな感じなんだなって。」
『…』
「すげー心強かった。」
目を見てそんな事を言ってくる三ツ谷に少し照れながら
『…あ、ありがとう？』
と、お礼を言えば
「どういたしまして。」
って返してくれた。
「タカちゃん」
わたしの後ろから八戒が三ツ谷を呼ぶ。
「ありがとう」
三ツ谷のお陰で柚葉は解放された。
これで少しでも八戒の抱えてるものが軽くなればいいな。
「八戒。」
「どんなに苦しくても、力は守る為に使えよ。」
三ツ谷のこの考えがわたしは好きだ。
だからわたしは力をつけてきた。
マイキーや、大切な人たちをまもる為に。
「生まれた環境を憎むな、八戒。」
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Tmwixx(プロフ) - RUNAさん» RUNA様 コメントありがとうございます!!なんと…そんな事があっていいんですか？凄く嬉しいです!!ありがとうございます!!!!更新出来ない間にアニメでは次の天竺編が始まってしまいました…申し訳ないです…更新頑張りますね。ありがとうございました!!!! (11月14日 8時) (
レス) id: b0a6614095 (このIDを非表示/違反報告)
RUNA - めっちゃ面白いです！これ見て東リべ読み始めました！続き待ってます！！ (11月12日 10時) (レス) id: b5ccb32c76 (このIDを非表示/違反報告)
Tmwixx(プロフ) - さくらさん» さくら様 コメントありがとうございます!!!!気付かずに申し訳ございません!!!!なんと嬉しいコメント…!!!!ありがとうございます!!!!今忙しくて中々更新出来てないのですが…なるべく早く更新出来るように頑張ります!!ありがとうございます!! (6月13日 16時) (レス) id: b0a6614095 (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - 今、ここの最新まで読みましたぁ〜！！こんなに長くストーリーをしかも、夢主が違和感ないくらいはいってるって‥あなた様は神ですか？？まじでこの話大好きです！ファンになります！！(？)続きまってます‼️ (5月24日 22時) (レス) @page15 id: b75e9c1e96 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Tmwixx | 作成日時：2023年4月25日 19時
