#2 ページ22
あのあとの事もドラケンが教えてくれた。
たけみっちの行く手を阻んだキヨマサにたけみっちがタイマン張って勝ったこと。
キヨマサ一派にたけみっちとドラケンで挑もうとした所にたけみっちのお友達が駆けつけてくれた事。
何より許せないのはキヨマサだ。
救いようがない。
救う気もないけど。
「A、あと、これ。」
そう言ってペーやんが差し出したのは封筒だった。
『？』
受け取って中身を確認すると夏目漱石さんと目が合う。
『…』
びっくりして少しフリーズする。
『え、待って、お金？なに？なんで？』
「ドラケン助けるために、浴衣だめにしちまったって三ツ谷に聞いた。」
『…』
「そんなんじゃ足んねぇって分かってんだけど、今俺それしか持ってねぇから、とりあえず、」
『え、いや、いらないからね？』
またあとで持ってくる的な発言をするペーやんに慌てて言う。
「Aはよくても俺はよくねぇから！」
『いや、本当に。はい、返す。』
「いらねぇ！これは俺のけじめだ。」
『いや、返す。』
「いらねぇ！」
なんでこんな頑ななんだ。
というか、三ツ谷から聞いたならそのあとの事も聞いていないのだろうか。
『ぺーやん、三ツ谷に聞いてないの？』
「だから、浴衣だめに…」
『いや、そうじゃなくて、』
言葉を遮って言えばこちらを不思議そうに見るぺーやん。
「？」
『浴衣、三ツ谷が直してくれてるんだよ。』
「…え？聞いてねぇけど。」
『…』
わざとなのか抜けているのか
こういう三ツ谷がたまに顔を出す。
『だから気にしなくて大丈夫だよ。ありがとう。』
「なんだ、そうなんか…」
『とりあえずそういう事だから、これは返す。』
「…いや、それはやる！」
『なんでよ！』
意味がわからない。
「一度やったもん持って帰れるかよ。それはやる。」
なんだその自論！
『いらないよ！』
「やるっつってんだろ！？」
『いらないっつってんでしょ！？』
それから“やる” “いらない”の攻防は続き、
面倒臭くなったわたしがキレ気味で蹴りで脅かせば
ぺーやんはしぶしぶ引いてくれた。
帰っていくぺーやんの背中を見ながら大事な事を言っていなかったことを思い出す。
『ぺーやん！』
振り向いてくれたぺーやんに
『おかえり。ぺーやん。』
って、三ツ谷の真似をして言えばぺーやんは少し黙ってから
「…ただいま。」
って少し気恥ずかしく言った。
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Tmwixx(プロフ) - 奏さん» 更に返信頂いてありがとうございます!!!!励みになります!!頑張ります(๑و•̀ω•́)و (2022年10月30日 14時) (
レス) id: b0a6614095 (このIDを非表示/違反報告)
奏 - Tmwixxさん» 姫なら……破け、る…www読むにきまってます！更新待ってますから！頑張ってください！ (2022年10月30日 12時) (レス) @page20 id: 59220ffc51 (このIDを非表示/違反報告)
Tmwixx(プロフ) - 奏さん» 奏さん!!コメントありがとうございます!!嬉しいです!!浴衣……破れ…るんでしょう！姫なら!!笑引き続き楽しんで頂けたら幸いです!!これからもよろしくお願いします┏○ﾍﾟｺ (2022年10月24日 21時) (レス) id: b0a6614095 (このIDを非表示/違反報告)
奏 - めちゃくちゃ良かったです！浴衣って破れるもんなの…？頑張ってください！更新待ってます！ (2022年10月24日 9時) (レス) @page10 id: 59220ffc51 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Tmwixx | 作成日時：2022年10月21日 22時
