ヒメ【東京リベンジャーズ】参 (ページ40)

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「…誰？」

マイキーの後ろから現れたソイツは煙草をふかしながらマイキーの前で止まる。

細身で背が高い。
知らない顔だった。

「だりぃ。オレが誰とかどーでもいいけど、一応今“仮”で愛美愛主仕切ってる、半間だ。」

「オマエが裏でネチネチしてるキモい奴？」

「面倒くせぇなぁ、マイキーちゃ…」

ドッ

半間とかいう人が話している途中で
いつもの蹴りを繰り出すマイキー。

だけど、

『!!』

半間はマイキーの蹴りを腕で止めた。

「マイキーの蹴りを止めた…！？」

みんな驚いている。

そりゃそうだ。

マイキーの蹴りを止める人なんて今まで見たことない。

「そんなに急ぐなよ、マイキー。」

「オレの目的は東卍潰し。かったりぃから内部抗争っしょ。」

東卍…潰し…

『…』

わたしは半間の声を聞きながらマイキーのすぐ後ろまで歩いていく。

いつでもマイキーをまもれるように。

わたしの定位置だ。

「でも結果オーライかな。これで“無敵のマイキー”をこの手でぶっ殺せるからな！」

そんな事させる訳ない。

自然と半間を見る目が鋭くなる。

「愛美愛主、総勢100人！対して東卍は5人！」

半間は愛美愛主に語る。

自分は長内みたいに甘くない。
逃げたら追い込みかけてボコると。

例え仮だとしても、それが総長の言葉なのか。

「マイキーもドラケンも姫も…まとめて鏖だぁ！」