なんて日だ #1 ページ23
2005年7月26日
あれから。
連絡のとれないマイキーが心配になって家に行ってみても
すれ違いで結局マイキーには会えないまま。
5日目。
何も音沙汰のなかったマイキーから招集がかかった。
集まったのは、
マイキー、ドラケン、わたし、と各隊長達だ。
…パーちんはいない。
自然と空気は重くなる。
『…』
そんな中でマイキーが口を開いた。
パーちんの事について話す場かと思っていたのに、
マイキーの口から出てきたのは予想もしていなかった事だった。
「東卍に稀咲を入れたいだと！？」
「あぁ。」
驚きすぎて言葉が出てこない。
稀咲には会ったことがある。
愛美愛主の奴だ。
頭が良いんだろうな。って印象だった気がする。
稀咲の事は知ってる。
知ってる…けど、なんでいきなり東卍に入るとか
そんな話になっているのかついていけない。
それに、何より、
なんで、今…？
黙るわたしを置いてみんなは思い思いに自分の意見を
口にする。
ドラケン
「俺は反対だ。アイツは裏が有りそうで気に入らねぇ。」
三ツ谷
「俺も反対だ。マイキーらしくない。」
スマイリー
「俺はマイキーに従うよ。」
ムーチョ
「俺もだ。この先東卍をデカくする為に必要な奴だと思う。」
圭介
「マイキー…稀咲なんか入れんな！アイツは信用できねぇぞ。」
見事に真っ二つだ。
創設メンバーの反対と、
途中入隊ふたりの賛成。
『…』
「アイツは役に立つ。」
そう断言するマイキーの、後に続く言葉にわたしは耳を疑った。
「現にアイツならパーを釈放させられる。」
『…』
今、なんて言った…？
釈放、させられる？
パーちんを？
バンッ
「それが理由か？それなら尚更反対だ。そんな汚ぇ真似する為にチーム組んだワケじゃねぇ！！」
立ち上がったドラケンに対してマイキーは見上げて言う。
「パーを出してやれんならそれが1番だろ？」
「パーは自首したんだぞ？」
「オレはパーを見捨てねぇ。」
「見捨てねぇ事が釈放させる事か！？違ぇだろ？」
ドラケンとマイキーの言い合いはどんどんエスカレートしていく。
ふたりにはまわりが見えていない。
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作者名：Tmwixx | 作成日時：2022年10月10日 9時
