ヒメ【東京リベンジャーズ】弐 (ページ42)

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「ごめんなさい！わたし勘違いしちゃって…」

先程の女の子は外へ出てきたかと思ったらマイキーに向かって謝った。

「いーよー別に。すげービンタだったなぁ。」

謝る女の子に意地悪なマイキー。
なんという総長だ。大人気ない。

「…すいません！」

「好きな奴の為に頑張るのはいいけど、無茶しちゃだめ。相手が相手なら大変な事になっちゃうよ？」

うん。それは同感だ。

「はい。」

素直にマイキーの言う事を聞いているこの子はとても良い子なんだろう。ぜひともお友達になりたいな。
なんて思っていたらマイキーから銃弾が飛んできた。

「それに、アレはAも悪いんだし。」

『うっ…』

「全然動けないAなんてめずらし。」

『いや、ほんとに、ごめんなさい。』

それに関しては謝るしかない。

「ヒナちゃんはちゃんと謝ってくれたのにAは謝ってくれねぇの？」

さっきから謝ってるじゃん！
っていう言葉は飲み込んで素直に謝る。
だって謝るしかない。

『…ごめんなさい。』

「「？」」

何故わたしが謝っているのか不思議そうなふたり。

なんだか可愛いな。このカップル。

「A？」

『はい。ごめんなさい。』

教室へ戻ろうとするヒナちゃんに
「今度は叩かないでね。」って言いながら手を振るマイキーの横でわたしも手を振ってヒナちゃんを見送る。

『いじわるマイキー。』

って小声で言ったら目が合ったのですぐ逸らしておく。

マイキーがたけみっちに
「大事にしてやれよ？」
って言っているのでわたしも横から

『わたしお友達になりたい。たけみっち紹介して！』

とたけみっちに言ってみる。

「えっと…」

『？』

さっきからわたしが話しかけるとたけみっちは
「えっと…」
しか言わない。

「Aには紹介したくないって。」

『え』

マイキーの言葉に地味にショックを受ける。

「ち、違います！あ、えっと、Aさん…ですよね？」

たけみっちの言葉にそういえば自己紹介してなかったなと思いなおす。

マイキーもドラケンもしてなかったと思うけど…まぁいいか。

『改めまして、東京卍會総長側近 AAです。』

「は、花垣武道です。」

律儀に自己紹介してくれるたけみっち。

『Aさんで良いよ。みんなそう呼ぶしね。』

「あ、はい。」

たけみっちと話をしているといつのまに移動したのか、自転車に跨ったマイキーから声がかかる。