Happy WhiteDay. #1 ページ10
※ぱずりべのホワイトデーイベントのお話です。
一虎からパーティーの招待状が届いた。
『サンクスパーティー？』
日頃の感謝のしるしにホワイトデーにパーティーを催すので、来てね。との事だった。
ドレスコードは白とボタニカル。
なんだそのピンポイント。
タンスの中をひっくり返して捜し出した洋服で目的の場所まで向かう。
途中、見覚えのある顔がふたつ前から歩いてくるのが目に入る。
六本木を仕切っているということもあってか、
不良のくせにやけにオシャレな雰囲気を醸し出している
『灰谷兄弟……？』
何故彼らがこんな所にいるのか。
隊長クラスにでも会ったら面倒なことになる気しかしない。
わたしはどうしたらいいのだろう。
東卍のシマで見つけてしまった以上、排除するべき？
『…』
面倒なことになりたくないので、シカトだシカト。
そう決め込んで通り過ぎようとするけれど、
そう上手くいく訳もなく。
「あ、ひーめだぁ。」
ひーめじゃない。わたしは姫だ。
いや、姫でもないけど。
『…なにしてるの？灰谷兄弟。』
「だーからぁ、蘭って呼べって。」
『いや、まだ死にたくない。』
以前、名前で呼べとしつこかったので仕方なく
“蘭ちゃん”と呼んでいたらマイキーに圧で殺されかけた。
『なにしてるの？こんな所で。』
「マイキーと殺り合えるって話聞いたからわざわざ来てやったのに、無駄足だったよ。」
『マイキーと殺り合える…？』
なんだその話。
聞いてないぞ。
「ねぇ、ひーめ。エマちゃんって可愛いの？」
『…エマ？』
そんなの答えは決まっている。
『めちゃくちゃ可愛いよ。』
あのドラケンがほの字なんだから相当だと思う。
まぁドラケンはエマの顔を好きになった訳じゃないだろうけど。
『エマがどうしたの？』
「あー、すげー気になってきた。やっぱ戻ろうぜ。」
戻る？
「もういいだろ、面倒くせぇ。」
「えー。あ、じゃあ遊ぼうよ、ひーめ。」
『無理だよ。これからパーティーだから。』
「えー、」
というか、立場上うちらは遊べる仲じゃないはずでは？
『早く帰りなよ。面倒なことになる前に。』
「もう一悶着終わったあとだよ。」
『え？』
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作者名：Tmwixx | 作成日時：2022年11月2日 20時
