ピアス開けたい #1 ページ7
2003年6月
※東卍結成 直後
その時は突然に。
『ピアス開けたい。』
「「「「「「は？」」」」」」
いつもの喫茶店でみんなでだらけてるときに
ピアッサーを出しながら唐突に発言したら
真顔のみんなが一斉にこちらを見た。
「なんだ？突然。」
「なんかあった？」
「付けたいピアスでも見つけた？」
そして質問責め。
『いや、東卍結成したし、こう…なに？気合い！みたいな？』
ほんとになんとなくだ。
こうゆうのは勢いが大事なハズ。
思い立ったが吉日というやつ。
今開けなかったら多分一生開けないから。
「俺、開けてやろーか？」
とても良い笑顔でそう言う一虎。
でもその笑顔がなんとなく怖いのはなんでだろう。
『え……一虎…は、なんか、怖い…かな。』
マイキーか、ドラケンか、三ツ谷がいいな。
…なんとなく。
「あ？なんでだよ！」
『え、いや、だって、勢いあまって3回くらいカシャカシャしそう。』
「いや、ピアッサーってそんなカシャカシャ出来なくね？」
だって…
『人の爪を剥がす事を特技とする人だよ？』
「よし、A、じっとしてろよ？」
一虎の手にはいつの間にかピアッサーが握られている。
『ヒッ、ちょ、待って！』
ピアッサーを手に獲物を狩るかの如く近づいてくる一虎の恐怖に
ドラケンの後ろに隠れる。
「逃げんなよー、それでも総長側近かよー」
む。
その言葉は聞き捨てならないぞ。
思わず顔を出す。
「出てこいよ、A。優しくすっからさ。」
「……なんか、えろいな。」
やだ。三ツ谷がそんな事言わないで。
「オレ開けてやろうか？」
マイキーが助け舟を出してくれたのに
すかさず一虎がそれに答える。
「だーめ！Aのピアスは俺が開けんの！」
「諦めろ、A。こうなったら一虎きかねぇから。」
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作者名：Tmwixx | 作成日時：2022年11月2日 20時
