ヒメ【東京リベンジャーズ】壱 (ページ41)

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しばらく公園の入口でうずくまって泣き叫んでいたわたしに影がおちる。

ゆっくり見上げれば目を赤く腫らしたマイキーで。

『ま、マイッ、キー……ッ、』

「A、泣きすぎ。オレの涙ひっこんじゃったよ。」

マイキーの顔を見た瞬間、更に感情が溢れたわたしは
気づけばマイキー目掛けて突っ込んでいた。

「おっ、と。……A？」

『……ッ、マイッ、キー…ッ、マイ、キー！』

「うん。」

そういってマイキーはわたしの背中を
泣き止むまで優しくさすってくれた。

――

今は、並んで寝転んで夜空を見上げている。

いつの日かのように。

「兄貴から連絡があったんだ。大事な用があるからバイク屋に来いって。」

『…うん。』

「行ってみたら警察とか、人がすげーいて、中から警察に連れられた場地が出てきた。」

『…』

マイキーは、圭介に会ったんだ。

「病院行ったらさ、真一郎は白いベッドの上に寝ててさ、ほんと、眠ってるみてぇで…」

『…』

「…」

都会の光があまり届かないこの公園でも
星があまり見えないのは
夏だからかな

それとも
再び滲み出した涙のせいかな

『一週間くらい前にね、わたし真一郎くんのバイク屋さんに行ったの。』

「ひとりで？」

『うん。珍しく真一郎くんしかいなくて、真一郎くんはいつもみたいにバイクいじってた。』

「…」

『マイキーに、バブプレゼントするんだって。』

「…そっか。」