ヒメ【東京リベンジャーズ】壱 (ページ17)

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外出するにも一苦労だ。

そもそも18時って早くない？

何故みんなは守れるのか不思議でたまらない。

平日の学校帰りに道場へ行こうものなら18時なんて普通に過ぎてしまうのだ。

(うーん…本気で何か考えなきゃな…)

どうしたものかと考えを巡らせていると
いつもの待ち合わせ場所が見えてくる。

そこに銀髪を見つけた。

『三ツ谷！』

「おー」

『ごめん、遅くなった。』

「いや、全然待ってねぇよ、今来たとこ。」

と、完璧な答えを返しながらメットを渡してくれる。

これがマイキーや圭介だとこうはいかない。

「俺を待たせるなんていい度胸してるね。」
とか、

「ペヤング1個で勘弁してやる。」
とか、

言ってくるに違いない。

なんて余計な事を考えながらわたしはいつものように
メットをつけて三ツ谷の後ろにお邪魔する。

「よし、行くぞー」

『レッツゴー！』

三ツ谷は最近よく一緒にいるメンツの1人だ。

マイキー、ドラケン、圭介、三ツ谷、パーちん、一虎、わたし、この7人で最近は集まる事が多い。

今日もきっとこの7人なのだろう。

バイクを持たないわたしは、
最近は決まって三ツ谷の後ろに乗せてもらう。

最初はマイキーや圭介が乗せてくれていたが、
今住んでいる学校の寮が三ツ谷の家から近いという事で
結果この形に落ち着いた。

最近よく話すようになって、
三ツ谷には妹ちゃん達がいる事を知った。
小さい頃から三ツ谷が世話をしていたらしい。

そのせいかなのか、元々の性格なのか、とても兄貴肌だ。
最近は話す事も多いので、困った事や悩み事があると決まって三ツ谷に話を聞いてもらうようになっていた。

そして今日も変わらず話を聞いてもらおうとさっきまで考えていた事を相談する事にした。

『三ツ谷ー』

「ん？」

『門限が厳しすぎる…。』

「あー、風呂掃除？」

『そう、もうやりたくない。無駄に広いんだよー。』

「ハハ、寮も大変だな。」

『門限守ってるとやりたい事出来ないし。』

「だよなぁ。」

『何かいい案ないかなぁ…』

「うーん…」

三ツ谷と寮の門限問題で頭を悩ませていると、
前方に見知った人達が見えた。