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違う、違う。
先生が謝ることなんかじゃない。
私が悪い子だから。
私が全部いけないから。
自分のせい、自分のせい。
こうなったのは全部。全部。全部。
自分のせいだから___
『お前は、悪くない』
その一言が、やけに響いた。
それは、先生がいつも私に言い続けてる言葉。
お前は悪くない。
その言葉が頭の中で木霊する。
その時だけは、何もかも忘れられるような気がした。
『ごめんな、油断した俺が悪かったわ。はい、これ』
そう言って渡してきたのは、コンタクトと眼帯。
右目にコンタクトを付け、左目に眼帯を付ける。
ついでに、ティッシュと包帯。
左腕を見てみると、さほど血は出ていなかった。
サッと拭いてから、包帯を自分で付ける。
これも、昔は毎日してたっけ。
だいぶ落ち着いてきた、なんて思ったのもつかの間。
さっきぶつかった子が病室に入ってきた。
「先生？どうしたん急に」
ただただ、不思議そうに呟く。
『しげ、ちょっとごめんな。そこで待っといてくれるか？』
「んふふ、えーよ」
そう無邪気に答えた。
『じゃあ、ベッド行くで。立てるか？』
「はい」
別に歩けないわけじゃないから、自分でベッドに向かう。
『ゆっくり休んでな』
そう言い、中間先生は扉を閉めた。
なんか、また眠たい。
最近よく寝てるな。なんて思っていたら、いつの間にか意識が途切れていた。
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作者名：しおたむ | 作成日時：2018年5月10日 0時
