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朝食を食べに食堂へ行くと、中佐が先にいた

「おはようございます」


中佐に挨拶するとこちらを向いた


「おー、早いな」

「はい、では」

私は一礼して中佐のテーブルから一番遠い席につこうとした

が、それは中佐の一言で止められる

「なに向こうに行こうとしてんだよ、さっさと座れ」


こちらをまた、あの時のようにじーっと見つめてくる中佐。

ここに座れという威圧感が凄い

「お邪魔ではないですか?」と聞けば

「邪魔じゃない。けどうるさくはするな」と言って中佐は新聞に目を戻した

私は中佐の斜め右に座り、朝食を食べ始めた

そこに一切会話はない。

私のパンを食べる音と、中佐の新聞紙をめくる音だけが聞こえる


「あと一時間半だな」


唐突に中佐が口を開く

一瞬なんのことかわからなかった。

思わず「え?」と声をあげてしまった


「吸血鬼討伐までの時間」

戸惑う私に中佐が教えてくれた

「ああ…そうですね」

時計を見るとあと一時間半ほどで討伐に行く時間となる

「…なぁ」

中佐の声が一瞬弱弱しくなる


「なんですか」

私は返事を返す

中佐はじーっと私を見る

そして決心したような顔をして









「死ぬなよ」


今度は強い声になる



「はい」

私は返事をした

利用価値がある人間をそうやすやすと手放したくないのだろう

私は一般人で、黒鬼を仕える以外才能も特別な力もない

でも軍にとって戦力は大事だ

人間に不利な状況の中、1人でも多く、たとえ私のような雑魚でも戦力になるなら置いておきたいのだろう

その証拠に中佐は強い視線をなげかけてきた

真剣な瞳だ

別の意味がそこにあるとも知らずに。

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設定タグ:終わりのセラフ , 一瀬グレン   
作品ジャンル:アニメ
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chiffon - 雪さん» こんばんは、お返事が遅くなってしまいすいません(汗)更新はすごく遅いですが気長に待っていただければ幸いです。 (2016年7月22日 23時) (レス) id: 5e84555a33 (このIDを非表示/違反報告)
- 読んだらファンになりました。O(≧∇≦)O続きを楽しみにしてます。(o⌒∇⌒o)ヾ(@゜▽゜@)ノ (2015年12月31日 15時) (レス) id: a0d01cabc3 (このIDを非表示/違反報告)
chiffon - 冬獅子さん» 冬獅子さん、初めまして、作者です。好みのキャラクターと言っていただけてとても嬉しいです。それに加えて、読んでいて楽しいなんて言っていただけて本当に恐縮です。応援ありがとうございます。とても励みになります。完結まで日々精進していきます! (2015年11月1日 20時) (レス) id: 5e84555a33 (このIDを非表示/違反報告)
冬獅子 - 初めまして、小説読みました!私、グレンが大好きで、漫画を集める前に小説から集めてます(苦笑)夢主ちゃんも私の好みのキャラクターなので、読んでいてとても楽しいです!体に気を付けて、バイト等頑張って下さい、これからも応援てします!! (2015年11月1日 13時) (レス) id: 03026b5adb (このIDを非表示/違反報告)
chiffon - 優猫さん» 優猫さん、初めまして、作者です。わかっていただける方がいてよかったです(笑)やっぱりテンション上がりますよね。お褒めの言葉、応援ありがとうございます!完結まで頑張ります。 (2015年6月27日 17時) (レス) id: 5e84555a33 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:chiffon | 作成日時:2015年6月10日 21時

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