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担任が出ていったのを見計らっていたクラスメイト達は、ドアが閉まる音と同時に裕翔の席の周りをぐるっと囲み込む。廊下側の席にいる僕からしたらもう、裕翔の姿は見えない。


「どこから来たの?」
「東京」
「部活は?何してたの?」
「アーチェリーかな」
「彼女いる!?」
「彼女なんて……1度もできたことないよ」


わいわいと賑わう声だけが窓側から聞こえてくる。僕は人混みとか、煩いのが苦手だから教室から出ようと、席を立った。


「光くん!」


名前を呼ばれて振り返ると、そこには輪の中から抜け出した裕翔の姿。裕翔は僕の方まで歩いてくるとにこっ、と微笑んだ。


「光くんと同じクラスになれてよかった」


確かに、ひとり見知らぬ高校に転校してきて心細い中、顔見知りがいるというのは心強いものなのかも知れない。


「ねぇ、学校案内してくれない?」
「えっ!?僕で良ければ……」
「ありがとう!じゃあ放課後よろしくね!」


裕翔はそう言って笑って、颯爽と教室を出ていった。裕翔がいなくなった今、裕翔と親しげにしていた僕に周りの注目が集まる。


「八乙女、お前中島と知り合いなのかよ」
「うん、まぁ……」
「いつから?」
「小学校のころ、かな……」
「へぇ〜、裕翔くんって小さい頃からあんなにきらきらしてたの?」


小さい頃の記憶……それは僕にとって思い出したくもない悲惨なものであって、僕も極力触れたくない。だから裕翔と久しぶりに会った時、ずっと忘れようとしていたものが出てきそうで怖かった。そのせいなのか、裕翔とのことはあんまり思い出せない。


「いや、あんまり覚えてなくて……」


僕が対応に困っていると、僕を囲んでいる人混みに割って入ってきた小さいヤツ。大ちゃんだ。


「ひか、次移動教室、一緒行こうぜ」


大ちゃんは僕が机から教材を出したのを見ると、僕の腕を引いて人混みを抜け出した。

▽→←▽



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しふぉんぬ(プロフ) - うみさん» ヤンデレ通り越して軽くサイコパスですが。 (2018年4月17日 22時) (レス) id: 731333610b (このIDを非表示/違反報告)
うみ(プロフ) - ヤンデレっていいよね !! 裕翔君のキャラすこ (2018年4月17日 21時) (レス) id: 0912b72df7 (このIDを非表示/違反報告)
しふぉんぬ(プロフ) - ムーミルさん» ムーミルさん初めまして!コメントありがとうございます。楽しんでもらえてるようで私も嬉しいです(*^^*) 更新も頑張りますのでこれからもよろしくお願いします( ..)" (2018年4月6日 18時) (レス) id: 731333610b (このIDを非表示/違反報告)
ムーミル - 初めまして。君と溺れて、ドキドキしながら読ませていただいています。  影なから応援していますので焦らず更新頑張ってください! (2018年4月6日 18時) (レス) id: 0645e67767 (このIDを非表示/違反報告)
しふぉんぬ(プロフ) - ラーグさん» 既視感のある設定ですみませぬ ありがとう!頑張りマース (2018年4月2日 7時) (レス) id: 731333610b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:しふぉんぬ | 作者ホームページ:http  
作成日時:2018年3月31日 11時

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