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日誌を抱えて教室に戻っている途中、僕は廊下で誰かに声をかけられた。振り返って見てみると、そこには山田が立っていた。


「あの、これ、落とした」


山田は俯きながら、僕に水色のハンカチをてわたした。どうやら僕のポケットから落ちてしまったらしい。


「あ……ありが、と」


僕はつっかえてうまく声が出なかった。だって、僕の目の前にいるのは、遠いところからしか見ることの出来なかった山田。緊張して、胸がドキドキして、顔が熱くなる。

僕はハンカチを山田から受け取って踵を返す。1歩踏み出したその時、僕の腕か強く掴まれる。びっくりして半反射的に振り返ると、俯いたままの山田が、僕の手首を掴んでいる。


「あのさ……」


山田は恥ずかしそうに、いつもより声を小さくして話す。僕はそれを聞き取ろうと必死になる。


「俺と、友達になってください!」


山田はそう言って頭を勢いよく下げた。突然の山田のその態度にびっくりした。僕の中にある山田のイメージとはそぐわないというのがあったからかもしれない。

その反面、僕はすごく嬉しかった。だって、ずっと見ているだけだった存在が、ずっと近くに来たんだから。


「ぼ、僕で良ければ」


僕が言葉に詰まりながらもそう返すと、山田は下唇を噛んで嬉しそうに微笑んだ。


「ありがと」


俯いたまま、山田は走って廊下を引き返していった。僕は山田の言葉を反芻させながら、浮き足立った気分で教室へと戻っていった。

断片的記憶→←▽



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しふぉんぬ(プロフ) - うみさん» ヤンデレ通り越して軽くサイコパスですが。 (2018年4月17日 22時) (レス) id: 731333610b (このIDを非表示/違反報告)
うみ(プロフ) - ヤンデレっていいよね !! 裕翔君のキャラすこ (2018年4月17日 21時) (レス) id: 0912b72df7 (このIDを非表示/違反報告)
しふぉんぬ(プロフ) - ムーミルさん» ムーミルさん初めまして!コメントありがとうございます。楽しんでもらえてるようで私も嬉しいです(*^^*) 更新も頑張りますのでこれからもよろしくお願いします( ..)" (2018年4月6日 18時) (レス) id: 731333610b (このIDを非表示/違反報告)
ムーミル - 初めまして。君と溺れて、ドキドキしながら読ませていただいています。  影なから応援していますので焦らず更新頑張ってください! (2018年4月6日 18時) (レス) id: 0645e67767 (このIDを非表示/違反報告)
しふぉんぬ(プロフ) - ラーグさん» 既視感のある設定ですみませぬ ありがとう!頑張りマース (2018年4月2日 7時) (レス) id: 731333610b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:しふぉんぬ | 作者ホームページ:http  
作成日時:2018年3月31日 11時

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