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ピンチふたたび ページ18
彼の瞳を見た瞬間、身動きが取れなくなる。
…なんだか眠くないのに頭がボーッとして、何かがおかしい。彼が来てくれた事で緊張の余りおかしくなったのだろうか。それとも、単に心が浮わついてるだけ？
「あれ。飛影くんの瞳…青く光ってるよ…？」
…この前会った時は、光ってなかった。
色だって青くなかった。
でも、妖怪だし…光るのかも…。
なんか…もう…
どうでもいいや…―――。
さっきまで氷みたいに冷たかった彼の手が、なんでだろう。今は温かく感じてる。
私は心地好さに酔いながら手首を引かれるがまま歩き出す。
そのうちに、彼が私を抱き上げると身体が宙に浮かんで静かに瞳を閉じた。
起きてるのに半分寝てるような変な感覚…。そう、ほんとに不思議…―――。
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作者名：ゆめ | 作成日時：2021年10月8日 3時
