メロンパン ページ10
全員の走者が終わり退場すると、彼が待ち構えていて、ぺチンと頭を叩かれた。
「聡！！お前何やってんの！」
「あっ、勝利！」
「おま…何で跳び箱跳ぼうとしたの？！あれ上を走るんだよ！」
「ええっ！そうなの？！」
「踏み切り台無いじゃん！練習で気付いて？！」
「ご、ごめん……？」
「風船もなかなか割れないし、ぎゃーとか言ってるし…何よりずーっとニヤけてるのは何なの！」
うう…何か楽しくなってきちゃったんだもん。
でも勝利ずっと笑ってるし、楽しそうだからいっか。それに…
「でもね！これ、ジャーン！！」
「あっ！！」
鼻高々と掲げたのは、さっき取ったパン、メロンパンだ。
前に、障害物競走ではメロンパンを取りたい、と勝利に話していたのだ。
「…ったく、こういうとこはちゃっかりしてるんだから」
「えへへ、褒めて褒めて！」
「はいはい、よく頑張りました」
勝利が頭を撫でてくれる。周りからの視線が集まっているような気がして、ちょっと恥ずかしい。
「じゃあ、俺学年種目あるから」
「うん、頑張ってね」
勝利、本当に僕を見ててくれてたんだな。カッコ良いところを見せられた…とは言えないけど、あんなに笑ってもらえるなら本望だ。
なんか、嬉しいな。
あっという間に午前の部が終わり、お昼休憩になった。
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ピヨ(プロフ) - かずえ さん» わ〜ありがとうございます（≧∇≦）鈍感聡ちゃんに不器用な勝利くん…そろそろ転機が訪れる予定ですが、よかったら見届けてやって下さい♪ (2018年3月12日 23時) (
レス) id: 8cf126ec24 (このIDを非表示/違反報告)
かずえ - 初めまして！『聡ちゃん…この鈍感めー！！(ﾓﾀﾞﾓﾀﾞ)』となりながらいつも見ています(^^)甘酸っぱくて、もどかしくて、2人共可愛くて、とっても続きが気になります！次の更新も楽しみにしています。 (2018年2月21日 16時) (レス) id: 6d59a6d31a (このIDを非表示/違反報告)
ピヨ(プロフ) - ほのかさん» 嬉しいお言葉ありがとうございます…！！のんびりな更新ですが楽しんでもらえたら幸いです(*^^*) (2018年1月5日 13時) (レス) id: 260e8b028e (このIDを非表示/違反報告)
ほのか - こんにちは！！いつも小説見させてもらってます！ほんとにこの小説がだいすきで、更新されたらすぐ見てます笑 これからも頑張ってください！fanより (2018年1月3日 13時) (レス) id: 5c187ffec1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ピヨ | 作成日時：2017年9月5日 0時
