52話 ページ10
・
その日の夜。
『はぁぁ…疲れた…』
出掛けた先ではもちろん、家に帰ってからリビング内が異様な雰囲気だったし、兄さんは何かをずっと考え込んでいる。
原因は分かっている。
どうせあの人だ。
とりあえず今日は寝よう。
明日の朝は早いから。
・
「先端、みんないるで」
「話って、Aちゃんと中原涙斗のこと？」
「えっ、中原涙斗って俳優の？」
「あー、知らない奴がいたか。じゃあ知らない奴らのために今日あった事報告するぞ」
先端は今日家であった事を話し、その話を聞いたとりっぴぃと愛ゴリも、出掛け先であったことを話した。
「話がややこしくなってきたねぇ」
「まぁまず、2人の関係からきこーぜ」
11人が先端を見る。
そして、先端が口を開く。
「中原涙斗は、Aの兄だ」
全員が驚愕する。
中原涙斗は芸名ではなく、本名だったからだ。
つまり、
「え、じゃあ先端とAちゃんの山崎って名字は…？」
「俺は確かに山崎海斗って名前だけど、Aの本当の名字は中原だ。中原A。だから俺らに血の繋がりはない」
「てことは先端とAちゃんと中原涙斗の関係は、Aちゃんと中原涙斗が兄弟で、先端は言ってしまえば他人ってことだろ？」
「そうだ」
「じゃあなんでAちゃんは先端の妹として生きてんだ？」
「その話を今からする。そのために集まってもらった。でも強制はしない。聞いて後悔しない自信がある奴だけ聞いてくれればいい」
先端は11人に問いかけるが、誰一人としてそこから動かない。
ふっ、と鼻で笑い、話し出す。
「…俺たちは、幼馴染みだった」
********
先端の本名。
中原兄妹の幼馴染み。
Aの実兄。
人気若手俳優。
先端と幼馴染み。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 221人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「実況者」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ちー(プロフ) - まなさん» ありがとうございます！よんもじ三銃士いいですよね！受験シーズンなので更新遅いですが頑張ります！ (2018年1月26日 22時) (
レス) id: 808e1a3960 (このIDを非表示/違反報告)
まな - 今更ですが続編おめでとうございます！よんもじ三銃士が出てくるなんて…！嬉しいです！これからも更新頑張ってください！ (2018年1月25日 23時) (レス) id: 28d290e66d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ちー | 作者ホームページ：
作成日時：2018年1月10日 23時
