第十七夜 ページ20
「ちょっと、…やりすぎよ。A」
「……ヤムライハさん」
炎がアイツに触れるコンマ数秒前に、制止の声がかかってしまった。いつもなら止められないのに、何故今日は止めるのだろう。
「……この前言ったこと、忘れちゃった?今日は、謝肉宴だって言ったじゃない」
「ああ、……」
"今日は殺すの禁止だからね!"
"今日はお祭りなのよ!謝肉宴!"
すっかりと抜けていたその言葉を、今になってようやく思い出す、確かにそう言う会話はしていた。
また、忘れていた。
「すみません、…忘れてました」
「あら、……いいのよ。仕方ない」
項垂れる俺の頭を撫でて、アイツの元へと行くヤムライハさん。
心の声は、もう眠りについていた。
「……死ね、ねぇ」
ーー
バレンタインネタやろうと思ったんですがあまりにも日付が変わってしまった。
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スノーマン - 面白いですね、もし続きがあれば楽しみにしています! (2018年12月24日 11時) (レス) id: acf7bd7114 (このIDを非表示/違反報告)
apipe - 続き楽しみにしてます! (2018年11月23日 3時) (レス) id: 6a53dc23ed (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:れんと | 作成日時:2018年11月1日 12時