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第十夜 ページ12

「……アラジン、アリババさん。貴方達にお願いがあるんです」

モルジアナが、突然そんなことを口に出した。何時もの俺たちなら寝ている時間だが、先程の出来事があった今では流石に寝る事は出来ない。


「あの人の言った通り、あの人の心は壊れています。…私がドレイだった頃もあんな感じでした。

……彼はおそらく不死身です。生身の人間ですが、本当に神様の加護を受けてるんだと思います」

「ちょっと待っておくれよ、モルさん。なんでモルさんはあの人の事を知っていたんだい?」

話を進めるモルジアナに、アラジンが思わず止めに入った。確かに、モルジアナしか知らない過去の彼を話されても俺たちは困惑するだけ。……あの人を見てから、モルジアナも俺も思考回路がなんだかおかしい気がする。

「すみません、私としたことが…。あの人と出会ったのは、かなり前です。貴方達に会うよりずっと前の事です」


ーー女性の格好をした彼が、領主様に話しかけてきたのが、始まりでした。

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スノーマン - 面白いですね、もし続きがあれば楽しみにしています! (2018年12月24日 11時) (レス) id: acf7bd7114 (このIDを非表示/違反報告)
apipe - 続き楽しみにしてます! (2018年11月23日 3時) (レス) id: 6a53dc23ed (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:れんと | 作成日時:2018年11月1日 12時

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