14.これが、毎日か。 ページ15
……よし、もう決めた。
もう腹を括ろう。
無駄に考えて時間を取るのも余りよろしく無い。
「えー…ゴホン。
じゃあこれから私はお風呂に入りますが！」
『？ ウン』
「黒助君は、絶対に！ 私が入ってる間目を開けないで下さい！」
『何で？』
「うっ」
真っ直ぐ矢の様に本当に意味が分からない、と言う様な雰囲気を出しながら見つめてきた。
何で、とそう聞かれれば理由を答えなければならない。
言ってしまったら余計恥ずかしく感じてしまうでは無いか。
言いたく無いなぁ…と思いながらもちゃんと答える。
「えーっとですね。
私は…というか私に限らず人間、いや少なくとも女性はね、服を着てない状態…つまり裸を見られるのは恥ずかしいって思うんだ。
だがら私も恥ずかしいから黒助君に目を閉じておいて欲しいんだけども…」
そう私がしどろもどろに言い終わると、アーモンド型の目を逸らして『早く言ってよ』と言いながら目を閉じた。
そう言った口調は普段の煩い声より落ち着いていた。
「…ありがとう！
じゃあお風呂から出て服を着終わるまで絶っ対開けないでね！」
『わーかったよ！！
もう良いから早く終わらせてよ！ 暇だから！』
「うん！
出来るだけ早く出るよ」
そう言って羞恥心を押しやって服を脱ぎ、入浴の準備をして入る。
そこから体を洗ったりしている間目を開けないかどうか不安で終始話しかけたりして、話の終わりの最後には必ず、開けないでよ！ と忠告した。
そして、お風呂から出て服を着た頃には疲れ切っていた。
「黒助君良いよ。もう服着たから」
『ウン』
パチリと目を開けて私の姿を不思議そうにまじまじと見てくる。
『お風呂ってやつは水を使うんだね』
「うん、そうだよ
正確に言えばお湯だけどね」
『へぇ〜』
……この妙な疲れが、毎日になるんだ。
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ソルジャードリーム - 更新楽しみに待ってます！( ☆∀☆) (2015年5月9日 11時) (
レス) id: 5aa7608348 (このIDを非表示/違反報告)
なのん - 更新早くーーー！面白すぎ！！つづきがきになる(>∀<) (2015年2月8日 8時) (レス) id: 2357c02e3c (このIDを非表示/違反報告)
悠 - この小説良いですね！更新頑張って下さい！！応援してます！！ (2014年9月30日 21時) (レス) id: 266b54b8e8 (このIDを非表示/違反報告)
のほほん族(プロフ) - 私、この作品好きです。更新頑張って下さいね(^o^) (2014年9月27日 22時) (レス) id: c0269819b4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：豆粒 | 作成日時：2014年9月16日 7時
