第十一話 ページ12
一夜side
買い物から帰って来て、フゥ、と息をつきながら玄関の扉を開け、靴を脱ぐ。
Aの靴があった。
どうやらもう帰って来ているらしい。
一夜「Aー、ただいまー！」
返事は無い。もしかしたら寝ているのかも知れない。
そう思い、買い物の中身を片付けて二階へと上がる。
すると自身の部屋の前でAが座り込んでいた。
ただならぬ雰囲気に嫌な予感がする。
一夜「…A？」
そう名前を呼び、近づいてみると尋常では無い程汗をかいて、震えているのがわかった。
一夜「ッA！？おい、どうしたA！！」
呼び掛けて揺すってみても、唯々自分のことをうわ言みたいに何度も何度も繰り返しているだけ。
自分の思考が焦りだけで埋まっているのが分かった。
どうしよう、どうすればいい？
ぐるぐると目眩を起こしそうになりそうになった時、あることに気付く。
……過呼吸だ。
来た。
原因が分かった途端、直ぐ様一階へ行き、先程持って帰った買い物袋を持ってまた上がってくる。
それをAの口に当てて落ち着かせる。
少し落ち着いてきても、俺のことを呼び続ける。
一夜「ッA、A！！俺はここにいる！ここにいるよ！だから少し落ち着いてっ…」
懸命に落ち着かせる様にそっと抱きしめる。
すると強張っていた彼女の身体からゆるゆると力が抜けていき、
気を失った。
一夜「A！」
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猫シグ - ゾフィー隊長さん» 私もです！ (2019年7月17日 20時) (
レス) id: 2553d8a9dd (このIDを非表示/違反報告)
あばば - 面白いです。坂本君いい人ですね (2017年12月26日 17時) (レス) id: 03ccfae638 (このIDを非表示/違反報告)
しす - 閲覧数ミリオンおめでとうございます (2015年1月17日 1時) (レス) id: 6c276676f9 (このIDを非表示/違反報告)
名無し98779号(プロフ) - すごい (2015年1月15日 14時) (レス) id: 7e08b058e0 (このIDを非表示/違反報告)
LLL - 実際この人らに狙われたらおしまいだ (2014年9月21日 17時) (レス) id: 2ee728ee57 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：豆粒 | 作成日時：2013年8月26日 16時
