第239話 ページ4
E組にきたばかりの私は独りだった
どちらかといえば自ら独りになっていたけど
そんな私に雪村先生は尋ねた
雪「ずっと独りでいていいの？」
貴『･･･別にいいです』
どうして私なんかにそんなことを聞くの？
貴『･･･関係ないのに(ﾎﾞｿｯ』
私は他人が、先生が嫌いだった
どうせこの人も今までと一緒
そう思っていた
雪「関係あるよ
だってあなたの先生だから」
先生は私を真っ直ぐ見つめてそう言った
最初は目をそらしてた
見るのが怖かったから
実は嘘かもしれない
騙そうとしてるのかも
雪「少しでも何か話してくれないかな？
私でも、クラスの誰かでも」
貴『･･････嫌です
どうせ･･･嘘なんでしょう？』
睨もうとして顔をあげると先生はそっと微笑んだ
雪「ずっとそうやって嫌って疑ってたら疲れちゃうでしょ？」
真っ直ぐと私を見つめる瞳に言葉が詰まった
優しくて温かい言葉
雪「絶対に嘘はつかないから私を信じて」
先生の表情に嘘は感じなかった
貴『･･･どうして
私にそんな風に言ってくれるんですか？』
雪「困ってる生徒を見捨てるなんて私にはできないから」
先生の言葉に笑みが溢れた
単純かもしれないけど雪村先生の言葉
に私は救われた
落ちこぼれとか出来損ないとかそんなのは一切言わない
そして、そう思ってるようにも感じない
初めてだった
私を･･･私自身を見てくれた
嘘のない真っ直ぐな目で
優しい笑顔で
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 92人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
紗羅(プロフ) - すっごい面白かったです。続きお願いしますm(_ _)m (2022年5月11日 23時) (
レス) id: eb2266c548 (このIDを非表示/違反報告)
千紅(プロフ) - とても面白いです！続きが気になるぅ！更新楽しみしてます！ (2018年8月6日 20時) (レス) id: eaba8f06c1 (このIDを非表示/違反報告)
黒鶴 - 更新楽しみにしてます！頑張ってください！！！！！ (2017年3月28日 16時) (レス) id: f6c5dd62a9 (このIDを非表示/違反報告)
あすか(プロフ) - 更新楽しみにしてます！ (2017年1月19日 23時) (レス) id: 6f6d4817c4 (このIDを非表示/違反報告)
mm(プロフ) - DAYSさん» ありがとうございます！お互いに頑張りましょう！！ (2016年10月19日 17時) (レス) id: 4631fca190 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：mm | 作成日時：2016年10月19日 17時
