【暗殺教室×毛探偵】3年E組の秘密警察犬は因幡さんの妹!!5

第211話 ページ24

浅野君から突如舞い込んだ理事長の暗殺依頼

予想外の出来事に固まる

浅「もちろん物理的に殺して欲しいわけじゃない」

そんな事したら犯罪だもんね

なんてこの緊迫した空気で言えるわけもないので心の内に閉まっておく

空気は読まなきゃ

浅「殺して欲しいのは･･･

　 あいつの教育方針だ」

教育方針を殺す･･･？

浅「簡単な話だ

　 次の期末でE組(きみたち)に上位を独占して欲しい

　 むろん1位は僕になるが、優秀な生徒が優秀な成績でも意味が無い

　 君達のようなゴミクズがA組を上回ってこそ･･･

　 理事長の教育をぶち壊せる」

言いたいことはわかったよ

でも、ゴミクズって･･･(苦笑)

片「･･･浅野君、君と理事長の乾いた関係はよく耳にする

　 ひょっとして･･･

　 お父さんのやり方を否定して･･･

　 振り向いて欲しいの？」

片岡さんの質問に「勘違いするな」と否定する浅野君

浅「"父親だろうか蹴落せる強者であれ"

　 そう教わって来たし･･･

　 そうなるよう実践してきた

　 人はどうあれそれが僕等の親子の形だ」

なるほど支配者(かれ)らしい考え方だ

浅「･･･だが

　 僕以外の凡人はそうじゃない

　 今のA組はまるで地獄だ」

浅野君からA組の状況を聞いて背筋が凍った

浅「E組への憎悪を唯一の支えに限界を超えて勉強させる

　 もしあれで勝ったなら･･･

　 彼等はこの先その方法しか信じなくなる」

洗脳教育の度を超えている

浅「敵を憎み、蔑み、陥れる事で手にする強さは限界がある

　 君達程度の敵にすら手こずる程だ」

いろいろと気になる言葉はあるけど･･･

とりあえず続きを聞こう

浅「A組(かれら)は高校に進んでからも僕の手駒だ

　 偏った強さの手駒では･･･

　 支配者(ぼく)を支える事はできないんだ


　 ＿＿時として敗北は人の目を覚まさせる

　 ＿＿だからどうか･･･



　 ＿＿正しい敗北を

　 僕の仲間と父親に」

浅野君はそっと頭を下げた

プライドの塊の彼が私達に

本気で他人を気遣って

本心で話して頭を下げていた

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