-Sugar High-【紅一点:YG】 (ページ6)

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(※インタビュー内での回想を詳しく、
当時2018年頃のJINとAの会話)

『‥未だに私はまだ自分を好きになれない、自分自身を愛せないんです。オッパ達はそのままの私でいい、って言ってくれるけど‥私自身、自分を愛せないでいるのにarmyには"Love Myself”を掲げてる、嘘をついてるようでずっと胸が痛いです‥』

そう打ち明けるとオッパは真っ直ぐ私を見て

「簡単なことだよ。自分を愛せるようになるまで待つだけ。armyは待ってくれるよ、勿論僕たちも。それより今のAには"仕方ないことを受け入れること"の方が大事だと僕は思う。」

それに僕らがその分今以上にうんと愛してあげるから問題ないよね、と楽しそうに笑うオッパ。

『それは‥今は諦める、ってことですか？』

「んー、A覚えてる？デビューして間もない頃、ヨジャの私がいる必要って、私の存在は何の為にあるんだろう、って僕に話してくれたでしょ。あの時は僕も自分の事で必死で、ちゃんと答えてあげられなくてごめんね。でも今のオッパならこう答えるよ。」

膝の上で痛いほど握りしめていた私の手をやんわりと解くオッパの大きくてあたたかな手。そのままケンチャナ、と綺麗な指先が私の涙で滲む目元を拭う。

「Aはどう足掻いたってヨジャで、同時に防弾少年団なんだよ。それは紛れもない事実でどうしようもないでしょ？それと同じ、Aが今の自分を好きじゃないなら仕方ない。その素直な気持ちに抗うから辛いんじゃないかな。」

‥ジンオッパはやっぱり凄い。飾り気も嫌味もないありのままの言葉でいつも私を掬い上げてくれるから。さっきまで嫌で嫌で仕方なかったこの心が、この瞬間が鮮明になっていく。

『そんなものなのかな‥オッパ、まだ私、このままでいい？』

「オッパはAが変わらず側にいてくれる以上何も望まないよ。ジミンにも言ったことだけど、オッパは楽しくて幸せなのがすべてだと思ってるから。僕らはさ、これからも幸せになる為に楽しく頑張っていこうよ。」

『‥ふふっ、ジミンも全部オッパの言ってることが合ってた、って言ってましたね』

だろー！？と相変わらず楽しそうに笑うオッパに私もつられて笑うと、Aこそいつも"Speak Yourself"してくれてありがとね、嬉しいよ、Aサランへ〜と、これまたいつものようにギュッと強く抱き締めてくれる。

『ありがとう、オッパ、サランヘヨ』

私はいつも悲しみなど続かないことをオッパから学ぶんだ。

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