‥‥ ページ22
-
JN「お？マチカもおはよう。相変わらずのモフモフっぷりだね。」
しゃがんだジンヒョンに撫でられ嬉しそうなマチカは更に抱っこをせがんでいるが、「僕今から顔洗ってこなきゃ。それまでテヒョンに遊んで貰いな。」とヒョンがリビングを後にする。
「マチカこっちおいで。」
甘えん坊のくせにかなり気まぐれな彼女は、飼い主のヌナ以外にはあまり自分から愛嬌を振り撒かない。なのに何故か昔からジンヒョンには凄く懐いていて。‥でも俺は、マチカが自分から擦り寄る相手をもう一人知ってるんだけどね。
そんなマチカは俺の呼びかけにソファには来るものの、俺から少し離れた場所に座ってジンヒョンの帰りを待っていた。
・・・
お待たせ、と帰ってきたヒョンが俺の隣に腰を下ろすや否や、膝の上に飛びつき我が物顔で占領するマチカ。その顎下を撫でてやると気持ちがいいのか目を細めている。
「マチカって本当ジンヒョンのこと大好きだね。ずっとベッタリなんだから。ヒョン羨ましい。」
JN「ヤー、光栄だね。でもここにAが居たらもっと可愛い光景が見れたよ。」
ああ、確かに。ここにヌナが居れば『オッパ動けないでしょ、そろそろこっちおいで』って言うんだろうな。対してマチカは他のことなら比較的言うことを聞くのにこの時だけは譲らないと、聞こえないフリをするんだ。そしてヒョンも決まって「オッパは全然気にしないよ。僕も嬉しいから。」なんて、本当に嬉しそうに言うもんだからヌナはそれ以上何も言えない。
「‥ヒョン、もしかしてわざと？」
JN「何が？」
悪い顔してる、と言えば「さあね、僕は来るもの拒まずだから」と憎たらしいほど綺麗な顔で笑う。
「ヌナに嫌われても知らないよ。」
それはないよ、絶対そんな事ありえない、っていう謎の自信はどこから湧いてくるんだか。
JN「僕は甘えてくるマチカも、それに拗ねるAも、二人とも可愛くて仕方ないんだよ。少しくらい楽しんだって罰は当たらないでしょ？」
顔の位置まで抱き上げられ、"なあに？"と甘い声で鳴くマチカの鼻先にキスをおくるヒョン。
JN「残念だけど僕ももう行かなきゃ。」
そのままマチカを俺の膝の上に座らせる。行ってらっしゃいと言う俺に、立ち上がったヒョンが一言。
JN「テヒョンア、ユンギが来たらもっと面白いもの見れるよ。」
なんだ、ヒョンも知ってたの。それにしても服に付いたマチカの毛をそのままに事務所に向かったヒョン、あれも絶対わざとだな。
→
-
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1729人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「BTS」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：mitsu | 作成日時：2021年7月19日 23時
