-Sugar High-【紅一点:YG】 (ページ24)

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俺が敏腕パパラッチ並みに写真や動画を撮っていると、玄関のドアが開く音がしたので慌ててリビングの扉に耳を押し当てる。

「マチカ喜ぶかな？」『ぐうと一緒で食べるの大好きだからきっと喜ぶよ。』とジョングクとヌナが楽しそうに話しながらリビングに向かってきていた。ふと、カリカリという音が聞こえて目線を下にやるとさっきまでソファにいたはずのマチカがリビングの扉に爪を立てている。

「いつの間に‥」

あーあ、折角ヌナに見せるチャンスだったのに。だからって俺は今撮った写真や動画を見せるなんて野暮なことはしないけど。

JK「わ、マチカ！出迎えてくれたの？」

『テヒョンの言うこと聞いていい子にしてた？』

俺の"おかえり"に「ヒョンもただいまです！」とマチカと戯れ始めたウサギについ頬が緩む。そして『ただいま。テヒョンア、お世話ありがとう。』と微笑むヌナに「いつでも大歓迎だよ。」と抱きついた。

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『ユンギずっとここで寝てるの？』

「昨日あんま眠れなかったって‥疲れてるみたい。」

『本当だ、凄いクマ出来てる‥』

ユンギヒョンが寝ているソファ近くの床に膝をついてヒョンの顔を覗き込み、目の下を撫でてあげているヌナ。

「ヌナ帰ってきたら起こしてって言ってたよ。」

『んー、でももう少しこのまま寝かせてあげようか。』

ブランケット取ってくるね、と立ち上がったヌナが何かに気付いたのか一点を凝視している。何だ？と俺もヌナの目線を辿るとヒョンの黒い服についた白い毛が。

「マチカ、さっきまでヒョンと一緒に寝てたんだよ。」

『そうなの？珍しいね。』

「いや、実はいつも。」と決して盛らず、つい正直に言った俺に『私見たことない‥』と呟くヌナ。その横顔からは感情一つ汲み取れないけど‥ブランケットではなくコロコロを手に戻ってきたヌナはヒョンの服の上でそれを転がし始めた。

YG「！？‥え、A？な、何してんの？」

『こんなとこで寝たら風邪引くから起きて。』

さっきまでもう少し寝かせてあげよう、って言ってたのに。結局ヌナの考えている事は分からないんだけど、これだけは言える。ヌナって本当に可愛い。マチカの粋な置き土産のおかげでまた面白いものが見れた。

未だ"？"を飛ばしたままヌナにされるがままのヒョンを横目に、ジョングクと遊ぶマチカに近付いてありがとね、の意味を込めて頭を撫でてやる。

「お前と俺はこれからもヒョンとヌナを見守るの。言わば運命共同体だよ。」

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祝D様5th