もうひとつのお話し (ページ4)

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遠征3 ページ4

結局、この星の情報自体が捏造されたものだとわかり１度退散することになった。

カイロレン「戻ってくるのが早かったな」

ハックス「手違いがあった」

カイロレン「はっ失敗ということか」

カイロレンが嬉しそうに笑ったのでハックスは悔しかったが疲れのため無視した。

ファズマ「キー、今日は助かった」

キー「とんでもございません」

キーはシャワーを浴び着替えるといつもカイロレンが外を眺めているファーストオーダーの端にある一角まで歩いていった。カイロレンがここによくいると気づいてからしばらくは遠くから見ているだけだった、しかし最近は少し話をするようにもなっていた。

カイロレン「今日は散々だったみたいだな」

キー「カイロレン様に来ていただけていれば制圧までもっていけたかもしれません」

カイロレン「ははっそんな戦闘があるとわかっていれば喜んで行ったんだがな」

キー「久しぶりに少し死を意識しました」

カイロレン「そうか、それは楽しそうだな」

キー「……………」

カイロレン「なんだ、何か言え」

キー「いえ、もう少しご自分を大切にしていただきたいと思っただけです。」

カイロレン「さっきのは冗談だろ、お前は真面目すぎる」

キー「冗談なのはわかっております、しかしあなたのケガはだいたいご自分でされたことによるものです。」

カイロレン「まぁな」

キー「もう一度言います、ご自分を大切にしてください」

目は見えないがキーが自分を見つめ本気で心配しているのがカイロレンには伝わった。

カイロレン「ふんっ」

カイロレンは立ち上がると行ってしまった、しかし立ち止まるとキーの方へ振り向き

カイロレン「お前も疲れてるだろ、早く休め」

それだけ言うスタスタと部屋へ戻って行った。

キー「たまにそう言うこと言うんだよな」

その日はキーも早めにベッドに入りすぐに眠りに落ちた。