問題 ページ28
キーラ 「……ハックス将軍、これでどうやって帰るんですか？」
見るからに一人しか乗れないサイズの船を見てキーラは尋ねた。
ハックス 「いや、これはだな、慌てて来たので帰りのことを考えていなかった」
キーラ 「ふふふっめずらしいですね」
ハックス 「残念なことに俺はとっさの判断は苦手だからな……」
キーラ 「ハックス将軍はいろいろ考えてから行動するタイプですものね」
ハックス 「戦闘にはむかないな、これから鍛えるよ」
キーラ 「ふふっそちらは私が担当しますよ、私はあまり考えずに行動してしまうタイプなので」
ハックス 「お互いフォローしあえばいいな、しかし俺は君に守られてばかりはやはりイヤだからいろんな面で鍛えないとな」
キーラ 「ふふっ、お怪我はしないで下さいね」
ハックス 「あぁ、君ももう無茶はするなよ、俺の精神がもたない」
キーラ 「ふふっ、はい、気をつけます」
ハックス 「それで……どうするか」
キーラ 「二人で乗ってみましょうか」
二人は一人用の戦闘機のコックピットに乗り込んでみた
ハックス 「やはりこの座りかたしかないな」
キーラ 「でもっ、重くありませんか？」
ハックス 「重いわけないだろ」
キーラはハックスの膝の上に横抱きに座る形だった。
キーラ 「でもなんだか申し訳なくて」
ハックス 「いや、俺としては逆に嬉しいんだが」
キーラは少し考えてから顔を赤くした。
ハックス 「それじゃあいくぞ」
飛び立つとハックスは操縦に集中した、その横顔をキーラはじっと見つめていた。
キーラ 《ハックス将軍ってキレイな顔よね、ずっと見ていたい》
見とれているとハックスが咳ばらいをした
ハックス 「そんなに見つめられると集中できないのだが」
キーラ 「あっすみません、みとれていました」
よく考えずキーラがそう言うとハックスは困ったように笑った
ハックス 「君から誘ったんだからな」
キーラ 「え？」
ハックスは自動操縦にするとキーラの頬に手を添えてキスをした。
短いキスだったがそのあとも二人はしばし見つめあった、
キーラ 「…とっさの判断は苦手じゃありませんでした？」
照れかくしにそう言ったキーラだったが次のハックスの言葉にさらに照れる事になる
ハックス 「ずっとこうしたいと思っていたからな」
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作者名：chibamituki | 作成日時：2019年12月15日 11時
