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【Aside】
少し昔話をしよう。
私は、世界最強の武家と呼ばれるアルテリオン家と同等な強さを持つアルセリオン家に生まれた。
しかし、私が生まれた日は、
真っ赤に月が染まっていた…
それだけならまだよかった。
しかし、私の目は、黒と赤のオッドアイだった。
そのため、周りの者からはきみ悪がられ、
家来からも避けられ、友達すらできなかった。
アルテリオン家とアルセリオン家は、
昔から両親同士の仲が良く、
ある日、両親がアルテリオン家に用事があったので、行くことになった。
最初は、
(どうせまたきみ悪がられ、避れられるんだ…)
と思い、部屋の隅で1人で本を読んでいた。
すると、
「…ねぇ。なにしてるの?」
いきなり頭上から声がした。
顔を上げずに目を動かして
《チラッ…》
と目の前を見ると、
とても綺麗な顔立ちの子が立っていた。
(…女の子かな…?)
『…絵本を読んでる…』
?「へー…」
『 … 』
?「 … 」
『 … 』
?「 … 」
沈黙が続いた。
『…なんか用?…』
私は、下を向いたまま聞いた。
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作者名:夜 | 作成日時:2017年2月16日 1時