神竜の主 (ページ21)

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【Aside】

いきなり部屋から博士が出てきた。

……が、走ってどこかに行ってしまった…

廊下に残された私とシャインは、呆然としていた。

(気になるな…ちょっとなら……ダメダメ！
…専門家がダメって言っているんだからちゃんと言うこと聞かないと…！…我慢！我慢！)

と、私が考えていると、

シャインが、ドアの取っ手に手をかけているのに気がついた。

『シャイン！
専門家がダメって言っているんだからダメだよ！』

シャ「…うん……。
…でも…少しだけなら…Aも気になってるんでしょ…？」

『うん…』

(少しだけならきっと大丈夫だよね…？)

《ガチャ…》

私とシャインは、ドアを開けた途端、

《パキパキ…》

「『あ！卵が…‼ 』」

《ピカァッ‼》

私は黒い卵に、シャインは白い卵に手を伸ばしたが間に合わず、

白〔マ…マ？〕黒〔マ…マ…〕

白い卵から生まれたドラゴンは、
シャインを“ママ”と呼び、

黒い卵から生まれたドラゴンは、
私のことを“ママ”と呼んだ。