ちびれんと過ごすクリスマス〜特別編〜

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岸side

別室で点滴を受けてる間


廉「んふふ」


さっき先生からもらった小さな電車のおもちゃが

凄く気に入ったのか手で持って眺めたり


自分が寝っ転がってるベットの近くに置いて

ツンツンして遊んだり…


廉「おっき」

海「ん？おっきするの？」

廉「あい！」


突然起きると言いだして、海人がサポートしながら

起こしてあげて


「怠くない？」

廉「あい、だーじょーぶ！」


何をするのかと思えば、電車を手に持って…


廉「ガタンガタン〜」

「ふふ、可愛い」

海「ね、これ動画とって紫耀たちに送ろうよ」

「お、いいね。俺回しとくわ」


あまりにもその遊ぶ姿が可愛くて

スマホでカメラを回した


海「なんか先生のおもちゃパワー凄いね笑」

「だな」


一通り動画を回し終わってちびれんが

一人遊びをしてる様子を海人と見守りながら

そんな会話をする。


だって俺、覚悟してたもん。

点滴した後絶対ギャン泣きだって。


多分それは海人も一緒なはず。

なのに、現実は


廉「ガタンガタン、電車がとーりましゅ！」


めっちゃルンルンで電車のおもちゃで遊んでる廉の姿で…


海「点滴してるの見ちゃえば痛そうだなぁって思うけど、それ以外はめっちゃ普通だよね」

「ほんとそれ。熱ある？って疑いたくなるくらいだよな」


まぁ多分、点滴が効いてきてるってのと

今廉の体が２〜３歳くらいの子供の姿になってるからなんだろうけどさ。


＊


先「失礼しまーす」


それから廉は熱が高いという事で

点滴は2本分受けて、その2本目が終わるころ…


渡辺先生が顔をのぞかせた

2本目に変えるときは廉が幼児化したのを知ってる

看護師さんだったから


廉「あ、渡辺しぇんせ〜」

先「お、廉くん。僕のあげた電車気に入ってくれてるんだって？」

廉「あい！でんしゃ、だいしゅきなの〜！」


なんて会話をしながら、でも渡辺先生の

手は廉の点滴を外してくれてる。


先「そっか、いつか本物の電車に乗れたらいいね」

廉「あい！乗りたい！」



＊


それから会計も終わらせて、先生にお礼を言って

車に乗り込んで数分後、廉は寝ちゃったみたい。


「よし、抱っこするよ」

海「あ、ありがと」


眠っちゃったちちびれんを起こさないように

そっと抱きあげて家の中に入って


和室に朝敷いていった布団に寝かせてあげて

海人に見ててもらってその間に俺は少し遅めの

お昼ご飯の支度を進めた。


それから20分くらいで出来上がった

俺と海人のごはん。

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