20 ページ21
岸side
先生に症状等を話せば
先「廉くんしんどいね、ポンポン診せてね」
廉「ふぇぇ…げほっ、涙」
もう廉は泣いたままで何も返事がなくて
仕方ないので俺が服を捲って先生に
診察してもらって
先「背中も診せてね〜」
「よし、廉こっち向こうね」
あ、因みに廉は俺の膝の上に居ます
クルっと廉の向きを変えて
先生が背中を診察してくれて
またまた向きを戻して、次はお口の中。
まぁこれは難なくクリアだよね。
だって泣いて大きな口開いてるから笑
先「はい、いいよ〜、お熱が高いので点滴していきましょうか」
「あ、分かりました」
先「クリスマス楽しみたいもんね」
と言ってくださって思わずえ、と顔を上げれば
先「あれ、クリスマスパーティーしないんですか？」
と不思議そうな声でそう先生からの返答があった
海「いや、しようかなって思ってるんですけど」
先「なら少しでも早くしんどいのなくして、楽しいパーティーにしてくださいね」
「ありがとうございますっ！」
先生のこういう優しさいいよね。笑
なんか患者さんに寄り添ってくれるって言うか、、
そんな渡辺先生だから廉も通えてるんだと思う。
＊
そして本来なら点滴は看護師さんがしてくれるんだけど
先「僕がしますね」
先生がしてくれることになった
先「廉くーん、ごめんね、右手さん貰うね〜」
廉「ふぇぇ…ややぁっ…チックンしいひん〜！」
「ほら、大丈夫だからね〜」
海「廉、見てみ？ほら、廉の好きな新幹線さんだよ〜」
と海人が写真スタジオのスタッフさん並みの
笑顔で廉の気を引いてくれてる間に
先生とアイコンタクトで頷けば
チクっと廉の細い腕に針が刺さった
廉「？？」
「あれ、泣かない」
いやさっきまで泣いてたし、何なら数秒前まで
泣いてたんだけど
小さい子って痛いことされると更に泣き声って
でかくなるじゃん？それを覚悟してたんだけど
全くでかくならず、何なら廉針刺したことすら気づいてないみたいで
先生と自分の腕に刺さった針を交互に見て
ポカーンとした顔になって
廉「ふぇぇ、たかったぁ涙」
また泣きはじめて、でも言葉が「痛い〜」じゃなくて
「痛かった」ともはや過去形笑
多分針を見て痛かったって言う気がして
言ってるんだと思うんだけどね笑
先「はい、よく頑張りました。そんな廉くんにご褒美」
「え、いいんすか？」
先「特別です」
と先生から頂いたのは小さな電車のおもちゃだった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 481人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
黒瀬優花(プロフ) - ぴーこさん» ぴーこさんこんばんは。ありがとうございます。おまけがあと数話続くのでそちらも楽しみにしてくださると嬉しいです（^^） (2021年1月13日 22時) (
レス) id: b90b4ec0c7 (このIDを非表示/違反報告)
ぴーこ - 完結おめでとうございます！！とても可愛くて死にました笑 (2021年1月13日 21時) (レス) id: fae571459f (このIDを非表示/違反報告)
黒瀬優花(プロフ) - 黒瀬 さくらさん» さくらさんこんばんは。ありがとうございます。なるべく早く公開できるように頑張りますので待っててくださると嬉しいです（^^） (2021年1月12日 20時) (レス) id: b90b4ec0c7 (このIDを非表示/違反報告)
黒瀬優花(プロフ) - 音さん» 音さんこんばんは。ありがとうございます。なるべく早く公開出来るようにしますので待っててくださると嬉しいです（^^） (2021年1月12日 19時) (レス) id: b90b4ec0c7 (このIDを非表示/違反報告)
黒瀬 さくら(プロフ) - こんばんは！完結おめでとうございます！ちびれん楽しみにしてますね♪これからも頑張ってください。 (2021年1月12日 19時) (レス) id: 6ea3f9f285 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：黒瀬優花
| 作成日時：2020年12月7日 15時
