とある実況者グループの青春記録 (ページ5)

今日:6 hit、昨日:0 hit、合計:279 hit

3話ページ5

翌日…

部活動の際に3人は「参加します」って言ってきたらしい｡

すぐに決断できる3人はやっぱり羨ましいと思える｡

オレにはそんなこと到底出来そうも無い｡オレは優柔不断なオレが少し嫌いだ｡

だけど､今は部活の最中だ｡

それに来月辺りに大会も控えているから今は練習の方に集中しなくては｡

空「よし！今日はここら辺で解散！」

という部長の声で解散｡

彰人「あ､悠〜､一緒に帰ろー」

「うーん…今日はもうちょっと残るよ｡気遣いありがと」

冬紀「そっか｡じゃ､彰人､玲､そろそろいこーぜ｡あ､くれぐれも完下守れよ〜」

ってことで少しの間eスポーツの練習をしてから帰ることにした｡

完全下校時刻間際､帰り際に…

ゲームが下手なオレでも実況者って出来るのかな……だけど先輩の足を引っ張ることになりそうで怖い…参加､辞めようかな…

と考えてると､同じく部室に残っていた葉月先輩が顔を上げて

葉月「よし､動画…編集完了…あとは…｡あ､悠も…残ってたんだ｡アイツ､ちょっと強引なトコある｡…悠の好きな様にすれば良い……｡だけど…「青(アオ)レコ」はキミを受け入れる準備は整ってる……ボクらはキミの参加､待ってるから……｡」

と少し恥ずかしそうにおなじみのイケボでいい事を言う｡いい声でいい事を言う葉月先輩はやっぱり眩しい…

「なるほど｡葉月先輩は…どうして参加したのですか？」

思い切ってそう聞いてみたら

葉月「最初は……イヤだった…｡でも､楽しそうだった……｡ゲーム､出来ないから……怖かった｡だけど､ボクのこと…受け入れてくれた…｡ゲームは…出来なくても大丈夫…」

緊張してるのか､カタコトな言葉が帰ってきた｡

だけど先輩のあの一言「ゲームは出来なくても大丈夫」って言葉で何かがわかった気がした｡

葉月「あ…ごめん｡聞き取りづらかった？ボク…よくカタコト気味になっちゃって…それでよく視聴者やメンバーにいじられるんだよね…声かっこいいのに滑舌悪くて片言だって」

「いえ､全く｡確かに先輩すっごく良い声してますしね｡それに､オレ､先輩の言葉で何かが分かった気がします！ありがとうございます｡」

葉月「それなら良かった｡じゃあ､そろそろ帰ろうか｡通学路ってあっち？」

「そうですが…？」

葉月「なら､一緒に帰ろ｡」

ってことで葉月先輩と一緒に帰る6月の放課後｡

明日､部長に参加するってことを報告しよう。