六十振り ページ16
-薬研side-
『背中に…塗ってくれませんか…？』
「え…俺っちが？」
『はい、自分で塗るのは少し難しくて』
俺っちはこの言葉を聞いて
何が起きているのかわからなかった。
俺っちがAに…？
様々な感情が頭の中を駆け回る。
折角、頼んでくれたものを
断るのも何だか悪い気がする…
「わ、わかった！じゃあ、傷見せてくれるか…？」
『ありがとうございます…！』
・
・
・
「これは、参ったな…」
Aに聞こえぬように小さな声で呟いた。
Aはゆっくりと着ているシャツを脱いでいく。
っ……どうすればいい？
Aは刀剣女士だ。
ましてや俺っちを含め殆どの刀剣たちが
好意を抱いている相手だ。
落ち着け、薬研藤四郎。
『薬研殿、お願いします…』
「こりゃ酷いな…」
真っ白な肌に巻かれた包帯には
痛々しく血が滲んでいた。
「ほ、包帯も外してくれるか？」
『あ、そうですね。すみません』
そう言ってAは包帯を外していく。
包帯越しからは見えなかった傷が露わになる。
塞ぎつつあるが相当、深い傷だな…
「じゃあ、塗るぞ」
そうして、理性との戦いが始まった。
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ゆっくり神夢 - あーーー！続きがめっさ気に成るーーーーー！ (2016年10月10日 21時) (
レス) id: 7475019b45 (このIDを非表示/違反報告)
来 晴雫丸 - 薬研マジイケメン｡ほれた (2016年1月24日 0時) (レス) id: a816a8f172 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：神威優姫 | 作成日時：2015年12月10日 17時
