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A｢その彼ね…
『あいつ、背も高いし男みたいで気持ち悪くね？自分よりイケメンな面(ツラ)した奴にそんな気持ち起きねーよ』
って…。私…その時まだ10代で、恋愛の経験もなくて…すごく傷付いてさ…。
その後、彼は結局他の事務所の練習生として移籍して、デビューしたんだよね…
私も彼のこと忘れてデビューして見返してやろーって思って頑張ったんだけど、ある日事務所の人に
『お前は背も高すぎるし、ガールズグループでデビューは難しい』
って言われて…。当時はグループが主流で、ソロは到底無理な時代でさ…。
暗に…一生デビュー出来ないって言われたようなもんだよね…ハハ…
それで…事務所辞めてアメリカにダンスの勉強しに行ったの。せめて振付師やダンサーとして関われるように。
アメリカはさ、色んなアイデンティティを尊重する国だから見た目で悩むことはなくて、むしろ武器だったんだ。それで自信は回復したけど…
女としてはやっぱりまだ自信がないの…。女らしくして誰かに褒められて、それを鵜呑みにするのが怖いんだ…
厄介でしょー、いい歳してw｣
DO｢A…｣
A｢聞いてくれてありがとね、ぎょんす(ﾆｺｯ)｣
DO｢ううん…話してくれてありがとう。でも…僕はAは魅力的だと思うよ。女性としても、人としても｣
A｢フフ、ありがと(ﾆｺｯ)じゃあ、戻ろうか！｣
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作者名：Jessica | 作成日時：2023年3月25日 18時
